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第2章 第2話
「うわぁぁぁっ!!」
自分の叫び声に驚いて目が覚めた。
ここは俺にあてがわれた和室。
夢か…。
あぁ、ビックリした…。
今日はとことん眠って疲れを取ろうと思っていたのに、眠りが浅かったせいか、夢を見て余計に疲れてしまった。
心臓はまだドキドキしてるし、変な汗をたくさんかいて喉が渇いたからキッチンへ顔を出す。
リビングでは麻斗 さんと柊吾 がお昼ご飯の相談をしていた。
「どうした、もう起きたのか」
「あ、うん…。何か変な夢見ちゃって///」
さっきの夢のせいで2人の顔を見るのが恥ずかしい。
3人をそういう目で見てるつもりなかったのに、あんなにエッチな夢を見てしまったなんて///
「汗でしっとりしてる。このままだと風邪ひくよ」
「ひゃ…///」
麻斗さんがいきなり俺の首筋に触れるから、変な声が出てしまった。
「大丈夫か、お前…様子変だぞ」
柊吾が不思議そうな顔をしながら冷たいお茶を用意してくれた。
「あ、ありがとう///」
俺はグラスを受け取って一気に飲み干した。
「そうだ環生 、一緒にお風呂に入ろう。今日は俺が洗ってあげるよ」
「だ、大丈夫。1人で入る///」
「いいから、いいから」
腰を抱き寄せられてお風呂へ連行された俺はあっという間に裸にされてしまった。
麻斗さんはマットに座ると、俺を膝に乗せた。
「今日は仕事が休みなんだ。だから環生とゆっくり過ごせる」
嬉しそうにボディシャンプーを泡立てて、いつも俺がするように素手で俺の体を洗い始めた。
麻斗さんも出ていたエッチな夢を見ていたから、変に意識してしまって恥ずかしい///
素肌の感触や温もりが生々しくて体が反応してしまいそう。
「環生、どんな夢見たの?怖い夢?」
「やだ…言いたくない///」
「…俺が当ててあげようか」
麻斗さんは、頰を染めながらうつむく俺の耳元で囁いた。
「エッチな夢でしょ」
「……っ///」
思わず過剰に反応してしまった。
そんなのそうだって言ってるのと同じ。
恥ずかしさの極みでどうにかなりそう…!
恐る恐る麻斗さんを見ると全てを見透かしたように微笑んでいた。
「教えて。誰とどんなエッチな事したの?」
「…えっと、あの、その…///」
「もしかして俺が出てきた?」
小さくうなずくと、嬉しいよ…と、おでこにキスをされた。
「俺とどんな事したの?」
教えて…と、甘くて色っぽい声に囁かれたら、逆らうなんてできない。
「麻斗さんが、俺のお尻を撫でて…///」
「ふーん。こうやって?」
麻斗さんは楽しそうに俺のお尻のラインをなぞった。
「あっ、だめ…///」
「撫でたのはお尻だけ?可愛い胸は触らなかった?」
「胸は…秀臣さんが…///」
「秀臣が?…って事はもしかして柊吾もいた?」
俺はまたうなずいた。
全部白状するから、早くこの話を終わりにして欲しかった。
長引けば長引くほど恥ずかしいし、麻斗さんの甘い声に誘われて欲情してしまいそう。
皆の体のお世話をするのが俺の仕事。
まだ誰の欲求も満たせていないのに、真っ先に自分がムラムラしているのが恥ずかしかった。
「環生はエッチで可愛いね。大丈夫、自然な事だよ」
麻斗さんは泡だらけの指先で俺の胸の先に触れた。
「や、だめ…」
飢えた体は簡単に熱を帯びていく。
もっと触って欲しくなる。
「可愛い。だんだん硬くなってきたよ」
「ぁ…麻斗さん…///」
きっと今、物欲しそうな顔をしてるんだと思う。
だって続きをして欲しくて仕方ない。
「環生は夢で俺たちとエッチな事してどうだった?」
ビックリして戸惑ったけど、嫌ではなかった。
むしろ気持ちよくて、あのまま夢が続いてたらベッドへ行っていたかも…///
でも、本人に向かってよかったなんて言えなくて、モジモジしてしまう。
「環生、こっち向いて」
顔を上げると、麻斗さんが微笑んだ。
「ねぇ、環生。俺たちと夢の続き…してみない?」
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