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第2章 第4話

麻斗(あさと)さんが俺のおでこにキスをすると、秀臣(ひでおみ)さんと柊吾(しゅうご)もベッドに乗ってきた。 麻斗さんと柊吾が俺の両側に。 秀臣さんに後ろから包み込むように抱きしめられて、もたれるように言われた。 緊張しながら秀臣さんに体を預ける。 優しく抱き止めてくれる温もりにホッとした。 「環生(たまき)、触るよ」 麻斗さんと柊吾が洋服の上から俺の胸を撫で始めた。 胸の先はあえて触れないようにしてその回りを焦らすようにゆっくりと…。 秀臣さんは俺のお腹や太ももの内側を撫で始めた。 布越しに伝わる柔らかな刺激。 「んっ…」 初めての事ばかりで緊張するのに、夢や麻斗さんとのお風呂タイムでムラムラしてしまったから、すぐに体が反応してしまう。 3人の手は夢よりもずっと気持ちいい。 不安で手を差し伸べると2人とも気づいて手を握ってくれた。 指先を絡めただけなのに、それだけで官能的。 どうしよう…もっとして欲しい…。 ぷっくりと主張してしまった胸の先も触って欲しくて、自分から2人の手に体を擦りつけた。 その手でもっと気持ちいいところを触って欲しい。 「続き…どうする?無理強いしたい訳じゃないから断ってくれていいよ」 麻斗さんの優しい声。 前に興味本位で見た4PのAV。 受け役の男優は縛られたり、押さえつけられたりして、泣きながら輪姦されていた。 無理矢理フェラさせられたり、卑猥な言葉でおねだりさせられたりして辛そうで、最後まで見られなかった。 それが4Pだと思ってたから、麻斗さんの言ってる事がすぐには信じられなかった。 「本当に…性奴隷みたいに酷い事しない…?」 「お前…4Pにどんなイメージ持ってんだよ」 柊吾が呆れ声でため息をついた。 「もちろん。俺たちの4Pはただ4人で同時にするだけ。2人でするのと同じ愛のある甘いセックスだよ」 麻斗さんが言うと秀臣さんもうなずいた。 どうしよう…。 して…みようかな…。 ちょっと…楽しそう/// セックスしてもいいなぁって思う人に出逢えるなんて奇跡的な事。 そんな風に思う魅力的な3人に大切に愛されるなんて贅沢すぎる。 このチャンスを逃したらこんな経験、一生できないかも…。 怖いけど嫌だって思わないし、断る理由を探さない時点で、俺は3人と4Pしたいんだと思う。 ただ…ちょっと勇気が出ないだけ。 背中を押して欲しいだけ。 俺の様子を伺っていた柊吾が握っている俺の指にそっと口づけた。 中指の先をチロチロと舐められる。 その仕草と表情と舌の感触にドキドキした。 麻斗さんは頰に、秀臣さんは髪にキスしてくれた。 宝物に触れるような優しい3人の唇に、もっと愛されてみたい。 「する…もっとして…」 俺は3人を見つめながらそう伝えた…。

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