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第2章 第9話(※)side.麻斗

〜side.麻斗(あさと)秀臣(ひでおみ)さん、触ってもいい…?」 「あぁ」 環生(たまき)は背中を預けている秀臣の方へ少し体を向けながら、恐る恐る勃ち上がった秀臣の昂りに触れた。 「すごい…秀臣さんの硬い…///」 小さな手で秀臣のそれを扱く環生は、興奮しているようにも見えた。 秀臣は、環生の唇を丸ごと覆うようにして深い口づけをする。 「ん…ぁ……ふぅ…」 俺たちに色づいた胸を惜しげもなく晒して秀臣との濃厚なキスに夢中の環生。 もっと淫らな姿を見たくて、ぷっくりした乳首を舌先でなぞるように舐める。 「あぁん…」 環生の華奢な腰がゆらゆら揺れる。 「こっちもしてやるよ」 柊吾(しゅうご)も環生自身に唇を寄せた。 「待って、だめ…そんなにしたら…///」 真っ赤になって腰を引いたり、俺から離れようと体を押したりする環生。 「どうして?こうされるの嫌?」 そう言いながらもう片方の胸の先を指先で撫でると、また体が跳ねる。 「だって…俺、どんどんエッチになっちゃう///」 「隠さなくてもいいよ、大丈夫」 俺の唾液でしっとりした胸の尖りにチュッとキスをする。 「怖がらなくていい。環生の全てを見せて欲しい」 秀臣の言葉に驚いた。 あの秀臣が誰かに興味を持つなんて珍しかったから。 秀臣の性格を理解している環生も少し驚いた顔をした後、優しく微笑んで秀臣にキスをねだった。 「はぁ…、秀臣さんのキス…深くて激しくてドキドキした///」 秀臣の唇を堪能した環生は、物欲しそうにじっと俺を見つめた。 「次は…麻斗(あさと)さんの舐めたい」 ドキン!と心臓が騒いだ。 環生の脚の間に顔を埋めていた柊吾が、愛撫をやめて顔を上げた。 不安そうに俺を見るから、大丈夫…と目配せをする。 俺はフェラをされるのが苦手だ。 自分が相手を満足させてあげられないかも知れないのに、気持ちいい事をしてもらうのは気が引けてしまう。 したくはないけど、俺を勃たせるために…なんて理由だったらと思うと、申し訳なくて居た堪れない気持ちになる。 どう断ろうか…と言葉を選んでいると、俺の心の内を察した環生はほんの一瞬だけ切ない顔をした後、優しく俺の手に触れた。 「やっぱりやめる。ねぇ麻斗さん、続きして…」 何事もなかったかのように微笑むから、胸が締めつけられる思いがした。 秀臣が俺の肩に触れてうなずいた。 俺の気持ちも、環生の気持ちも理解した秀臣。 きっと俺を勇気づけるつもりなんだ…。 「環生…してくれる?」 いいの?…と俺を気づかうような表情。 黙ってうなずくと、嬉しそうに笑った。 ゆっくり深呼吸をしている間に、柊吾はまた環生自身を舐め始めた。 秀臣は、環生の後頭部や耳に触れるだけのキスをする。 履いていた物を脱ぎながら立ち上がって環生の口元に俺自身を差し出してみる。 行為は始まっているのに萎えたままの自分自身。 環生をがっかりさせてはいないだろうか…。 環生は愛おしそうに俺の先端に口づけると、舌先で少しずつ舐め始めた。 まるで子猫がミルクを舐めているよう。 小動物のような可愛らしさ。 柔らかな刺激に、じわじわと体の芯が熱を帯びてくる。 髪を撫でると気持ちよさそうに微笑んだ。 「麻斗さん、咥えてもいい?」 「環生が嫌じゃなかったら…」 環生は小さくうなずいて、張り詰め出した先端を口にふくんだ。 「んっ…」 思わず反応すると、亀頭にねっとりと絡みついてくる柔らかな舌。 俺の反応を探りながら先端の窪みを舌先で突っついたり、チロチロ舐めたり。 小さな口で健気に尽くしてくれる姿にそそられる。 俺だけに夢中にならず、秀臣を扱いたり、柊吾の愛撫に反応したり…となかなか筋がいい。 「上手だし可愛いよ。本当に4Pが初めてなら素質あるかも」 頭を撫でると、はにかみながらもっと奥まで咥え込んだ。 秀臣が後ろから環生の両胸をまさぐったり、先を丹念にこねたりする度に小さく喘ぎながら、懸命に俺自身にしゃぶりつく。 刺激で赤みを増した環生の乳首。 秀臣の手によって形を変えるふっくらしたそれがやたら色っぽい。 直接的な体の刺激と、視覚的な刺激。 俺は自分が興奮していく感覚に驚いていた…。

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