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第2章 第12話(※)
「環生 」
柊吾 に名前を呼ばれてドキッとする。
さっきまで照れていたくせに、柊吾は覚悟を決めたような顔をしていた。
「柊吾…いいの?」
勢いで抱いてって言っちゃったけど、本当に俺としていいのかな…。
まだ亡くした恋人を愛してるんじゃないのかな。
でも、前も4Pしてたみたいだし、俺とするのはただの性欲処理みたいな感じだから、気にしなくてもいいのかな…。
そう思っていると、そっと柊吾の唇が重なった。
恋人にするみたいな優しいキス。
いつも唐突で奪うようなキスばかりだったから、不思議な感覚。
応えるように口づけを交わしていると、そのままゆっくりと舌が入ってくる。
「んっ…ふ……はぁ…」
柊吾は頰の内側の性感帯を見つけて、そこばかり舐めてくる。
秀臣 さんは首筋にキスをして、胸を可愛がってくれるし、麻斗 さんはトロトロになった俺自身を扱いてくれる。
頭も体もふわふわして細かい事まで考えられなくなってくる。
このまま溺れてしまいたい…。
「何も心配するな。気持ちよくしてやるからな」
優しい柊吾の眼差しに、俺はうなずく事しかできなかった。
「あぁん…柊吾…」
俺の下半身のあたりに移動した柊吾。
長い指がじわじわとお尻に入ってくる感覚。
奥まで入ったかと思うと、同じくらい時間をかけて出ていってしまう。
出口までいくと、また入ってくる…の繰り返し。
「可愛いよ、環生。もう一本挿れてしっかりほぐしてあげるからね」
麻斗さんの指も入ってきた。
「んっ…」
一気に圧迫感が増して、つい力が入ってしまう。
「大丈夫だよ、力を抜いて…。そう、上手」
麻斗さんの穏やかな声を聞いているとホッとする。
「ゆっくり動かすけど、痛かったら教えてね」
2人はそれぞれ指を動かし始めた。
何、これ…!?
右側も左側もバラバラの動きで内壁を撫でられる。
体の中に生き物がいるみたい。
動きが予測できないのが気持ちいい…。
こんなの初めて…!
「ぁ…あぁっ…。それ…もっと…///」
2人は俺の悦ぶところを擦りながら、体の準備をしてくれた…。
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