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第2章 第13話(※)

「はぁ…ん…」 クチュクチュと俺のお尻や性器から響く濡れた音。 それに秀臣(ひでおみ)さんと交わすキスの音が絡まっていく。 「挿れるぞ」 「うん…」 待ち焦がれた…挿入の時。 そう思っていたのに、蕾に柊吾(しゅうご)の硬くなった性器の温もりを感じた途端、緊張が走った。 自分で望んだ事だけど…。 今すぐその温もりが欲しいけど、恋人でもない人とセックスをする現実を目の当たりにして急に怖気づく。 怖くて震えていると、秀臣さんが綺麗だ…と、こめかみや頰に優しくキスしながら、ギュッと抱きしめてくれた。 「怖いなら…やめようか」 麻斗(あさと)さんは俺の表情を伺いながら聞いてくれた。 「ううん、する…。ちょっと緊張してるだけ…」 「そう…。皆、環生(たまき)の事が大好きだから大事にするよ。大丈夫…」 麻斗さんは添い寝をして、俺の手を握ってくれた。 2人に優しくされて、心の緊張が解けていく。 心配そうに俺を見つめる柊吾に、きて…と目配せをした。 「あぁん…」 柊吾がゆっくり入ってくる。 柊吾の体で、自分の体の奥が拡げられていく感覚。 太さも硬さも好きな感じ。 両胸をそれぞれに愛されながら、蕾で感じる柊吾の熱。 最近ご無沙汰だったし、前戯もたっぷりしてもらったから、俺の体は嬉しそうに柊吾自身に絡みついていく。 「お前…飢えすぎだろ。締め付けすごいぞ」 柊吾は俺の太ももを抱えるようにして密着したまま、体が馴染むのを待ってくれている。 「だ、だって…早くして欲しいんだもん///」 「……っ、何だよ。そんな顔で可愛い事言うなよ///」 柊吾が真っ赤になると、麻斗さんがふふっと笑った。 秀臣さんも笑いを堪えてる様子。 「何だよ、笑うなよ!」 「いや、環生も可愛いけど、柊吾も可愛いな…と、思って」 「間違いないな」 楽しそうな3人のやり取りを見ていたら、俺まで幸せな気持ちになってきた。 笑ったら、さっきまでの緊張も一気に吹き飛んでしまった。 「柊吾…、続きしよ…」 気持ちに余裕ができた俺は、誘うように柊吾の腕を撫でて、そっと引いてみた。 柊吾の大きな手が俺の頰を撫でた。 「環生…」 俺に覆い被さるようにして腰を動かし始めた柊吾。 最初は浅いところを行ったり来たりするだけだったのに、俺がとろけた声を出し始めたら、どんどん深くなっていく。 普段一緒に眠っている時には感じられない雄の顔。 奥をかき回すような腰づかい。 体の奥が甘く疼く。 「あっ、ぁ…あ……はぁん…」 「感じる環生も可愛いよ」 麻斗さんは俺の体に寄り添いながら性器を扱いてくれるから、俺も手を伸ばして麻斗さん自身を扱く。 「秀臣さんの…舐めたい…」 柊吾と麻斗さんに愛されながら、秀臣さんにおねだり。 口元に差し出された秀臣さんの大きな性器を食んだ。 長くて根元まで咥えきれないから、先やカリの部分をペロペロ舐めた。 秀臣さんはきっと先が好き。 オナニーする時も、いつもたくさん先端に触れてるから。 秀臣さんと麻斗さんは甘い吐息を漏らしながら、俺の胸の先をそれぞれ撫でる。 感じる俺の声を聞いて、2人の先から先走りが溢れてくる。 味や感触にドキドキして、どんどん俺も興奮してしまう。 「秀臣さんの大っきいコレも欲しい…」 エッチモードのスイッチが入った俺の言動もだんだん大胆になっていく。 嬉しそうな秀臣さんは優しく頭を撫でてくれた…。

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