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第2章 第15話(※)side.秀臣

〜side.秀臣(ひでおみ)〜 「待って柊吾(しゅうご)。ゆっくりね」 環生(たまき)は柊吾に抱きついてバランスを取りながら、不安げに俺自身の上に腰を下ろそうとする。 麻斗(あさと)は環生の背中に手を添えて、大丈夫だよ…と微笑む。 環生の腰と俺自身を支えて挿れやすいように調整しながら少しずつ繋がっていく。 先端が環生の温かさと柔らかさに包まれて、安らぎと心地よさを覚えた。 「太いとこ…入った…」 環生は、ふぅ…と息を吐きながら安堵した様子を見せた。 麻斗は、頑張ったね…と環生の頭を撫でる。 柊吾は黙ったまま、環生のおでこに唇を寄せた。 俺の性器は太くて長い。 過去にこれを見た者は明らかに引いていたし、全てを受け入れ切った者はいなかった。 こんな華奢な体を串刺しにするみたいに貫いて大丈夫だろうか。 「大丈夫か、環生」 「ん…ちょっとだけ待って…」 環生はゆるゆると腰を動かした。 おさまりのいいポジションでも探したんだろうか。 「秀臣さん、いいよ…」 俺の太ももを撫でながら、色気を含んだ声で囁いた。 壊してしまわないように加減しながら、環生の望み通り、華奢な体を抱え込んで一気に奥まで押し込んだ。 「あぁぁん、すごい…!」 充分にほぐされて柔らかくなっていた環生は痛がるどころか、俺にひと息に貫かれて悦んでいるように見えた。 そのまま突き上げるように奥を擦る。 「こんな奥…初めて…!!」 環生は柔らかな髪を振り乱して、俺の抽送を受け入れる。 感じる度に中がうねって絡みついてくる。 アトリエではいつも自分主体になってしまうから、今日は環生に尽くそうと思った。 環生が満足できるよう敏感な乳首の根元をつまんで、爪の先でカリカリと引っかくと、環生の体がビクビクと跳ねた。 「秀臣さん…それ気持ちいい…」 甘やかな吐息混じりの声。 俺を奥まで咥え込みながら、目の前の柊吾と熱いキスを交わす。 環生の表情までは見えない。 甘えるような表情なのか、それとも恍惚とした表情なのか…。 もしかしたら、ゾクっとするほど妖艶なのかも知れない…。 そこまで他人に…環生に興味を持って執着している自分に驚いた。 激しく揺さぶるとキスもしづらいだろう。 俺は緩やかなペースで腰を動かし続けた。 「柊吾の…舐める」 環生は隣に立った柊吾の性器に口を寄せる。 小さな舌先でピチャピチャと卑猥な音を立てながら舐めると、柊吾が満足そうに環生の髪を撫でる。 柊吾と一緒に何人かを抱いた事があったが、こんなに嬉しそうにしている柊吾を見るのは初めてだった。 柔らかく微笑む柊吾を見た環生も嬉しそうに頬張った。 麻斗は環生の可愛い性器に吸い付きながら高速で先端だけを舐めていく。 麻斗がこんなにセックスに夢中になる姿を見るのも初めてだった。 「あぁん、イキそう…」 離して、麻斗さん…と、環生の切迫詰まった甘い声。 このままイカせてやりたくて追いつめるような動きで環生の最奥をえぐるように突いた。 柊吾は性器を環生の口内な性感帯に擦りつけるような腰つきをする。 「イッていいよ、環生」 麻斗は手と舌を使って環生を絶頂へ誘う。 「だめ…麻斗さんの口に出ちゃう!」 環生は慌てて麻斗の体を押して引き離そうとするが、しっかり咥え込まれてどうにもできない様子だ。 「も、イク…我慢できない…!だめ…あっ、あぁぁん!!」 ビクビクっと体が跳ねて環生が絶頂を迎えた…。

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