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第2章 第18話(※)

柊吾(しゅうご)は俺の中で果てた後も、しばらく体を繋げたままだった。 ぎゅっと抱きしめられたまま、柊吾の呼吸が落ち着くのを待った。 「ありがとな、環生(たまき)」 「うん…俺もありがとう」 後頭部にキスをした柊吾はゆっくりと離れていった。 恋人同士みたいにずっとくっついてしてたから、ちょっとだけ淋しかった。 次は…麻斗(あさと)さん。 隣にいた麻斗さんに手を伸ばすと、複雑な表情で俺を見つめていた。 「麻斗さん…俺と2人でするの嫌?」 「…嫌じゃないよ。可愛い環生を抱きたい。でも、最後までできないかも知れない…」 不安そうな麻斗さん。 「大丈夫…。俺たくさんイッて満足したから、麻斗さんが気持ちよくなる事だけ考えて…」 麻斗さんは性欲控えめタイプ。 昔の恋人とセックスでトラブルになってから、1対1の行為にプレッシャーを感じるようになってしまったらしい。 そんな麻斗さんに2人でセックスしたいって望むのは申し訳ない気がしてきた。 でも、もし本当に麻斗さんも俺を抱きたいって思ってくれてるなら…したい。 「麻斗さんが途中でその気をなくしても大丈夫。俺はそれで傷ついたり、麻斗さんを責めたりしないから…」 手を握って、じっと麻斗さんを見つめながら、彼の不安を取り除くような言葉をかけていく。 「ありがとう、環生」 俺をベッドに寝かせた麻斗さんは、隣に横になって、俺の髪をいじり始めた。 「環生は…俺に抱かれたい?」 温かい手が俺の頰を撫でる。 「うん…。でも、麻斗さんの気が向いたらでいいよ」 「環生は優しいね。ねぇ環生、抱いて…っておねだりしてよ」 「いいの…?麻斗さんの負担にならない?」 「環生のおねだりなら叶えられる気がする。辛かった事…克服するの手伝ってくれる?」 その相手を俺に選んでくれて幸せな気持ちになった。 麻斗さんの役に立てるなんて嬉しい。 一緒に乗り越えたい…。 俺は肌が触れ合うくらい体を寄せて、麻斗さん自身に手を添えた。 少し柔らかくなっていたけど、優しく撫で続けたら元気になってきた。 「麻斗さん…抱いて…」 精いっぱいの甘えた声で囁いて、瞳を閉じると、麻斗さんは唇を重ねながら俺の上に乗ってきた。 定番だけど、お互いの顔が見られるし、たくさん触れ合えるから大好きな正常位。 ちょっと緊張した様子の麻斗さん。 俺までドキドキしてきた。 麻斗さんは気持ちよくてふわふわしてる俺の体中にたくさんキスをしてくれた。 もうトロトロで、体の準備もできてるから、すぐに挿れてくれていいのに…。 でも、麻斗さんのキス…気持ちいいから大好き。 麻斗さんのキスを楽しみながら、2人分の性器をくっつけて一緒に扱いた。 グチュグチュとお互いの粘液の絡み合う音がする。 敏感な裏筋に麻斗さんの硬い欲望が触れてるだけで昇り詰めてしまいそうになる。 「環生は上手だね。それに…そんなにエッチな顔されたら、もっとしたくなる」 「俺も…。麻斗さんとしたい…///」 蕾まで丸見えになるくらい大きく脚を開くと、すぐに秀臣(ひでおみ)さんが腰の下にクッションを引いてくれた。 柊吾はぷるんと勃ち上がった俺自身にたっぷりローションを垂らした。 「環生、挿れてもいい?」 「うん…」 体の力を抜いて瞳を閉じた。 麻斗さんは少しだけ深呼吸をすると、ゆっくりと俺に体を埋めていく。 「痛くない…?」 「うん…気持ちいいし、嬉しい」 目を細める麻斗さんの背中に両手を添えたり、腰に両脚を絡めたりして、隙間がないくらいくっついた。 動いて欲しくて、キュ…キュ…と、お尻を締めて合図をする。 麻斗さんは俺の耳や首筋にキスをしながら少しずつ動き始めた。 麻斗さんのセックスは優しい。 体中をマッサージされてるような癒し系の交わり。 心と心が繋がるような…そんなセックス。 「はぁん…麻斗さん…手、繋いで…」 「いいよ。たくさんキスもしよう」 麻斗さんは俺の手を優しく握ってくれた。 抱かれながら手に触れられるだけで心が満たされる気がしたし、麻斗さんを近くに感じる事ができた。 「環生、気持ちいいよ…」 「うん、俺も…」 最初は2人きりでするのを怖がってる様子だったけど、だんだん俺に夢中になってきてると思う。 手を握る力も強くなってきたし、キスも情熱的。 嬉しい…嬉しい/// だんだん腰の動きのスピードが増して小刻みになっていく。 麻斗さんの絶頂が近い…。 俺は麻斗さんの舌に自分の舌を絡めながらその時を待った。 「環生…イク…」 麻斗さんは息ができなくなるぐらい俺を抱きしめた。 「いいよ、きて麻斗さん」 俺はぎゅっとお尻に力を入れながら必死にしがみつく。 「環生…っ…あぁ!」 麻斗さんは俺と唇を重ねたまま、体を痙攣させながら俺にたっぷりと精液を注いでくれたんだ…。

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