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第3章 第5話(※)
「どうしよう、緊張する…///」
悟 に恋い焦がれていた当時、ずっと触れたいと思っていた肌。
当時より気持ちは落ち着いたけど、やっぱり胸はときめく。
好きなだけ触っていいって言われても緊張して手が震えてしまう。
同棲や4Pの経験もあるから、ある程度そういう事には慣れてるはずだけどドキドキするのは変わらない。
想像以上に逞しい悟の胸板、程よく筋肉のついた二の腕、引き締まったお腹。
ジムとか…通ってるのかな…。
筋肉の感触を確かめるように撫でていると悟がフッと笑った。
「そんな触り方でいいの?」
「……///」
「俺も触っていい?」
「…お、お風呂で触って…」
体を洗わずにセックスするのはどうしても抵抗がある。
臭くないかな…とか、汚くないかな…って心配になって全然集中できないから。
「いいよ。ローションも使おうか」
悟は俺を残して取りに行こうとするから、俺もくっついていった。
今夜は片時も離れたくなかった。
「環生 がここまで甘えん坊だなんて知らなかったよ」
悟と手を繋いだままローションを取ってまたお風呂へ。
ホテルへ来る途中で買ったローション。
悟はコンドームも買おうとしたけど、俺が断った。
口でも体の中でもいいから、直接悟の精液を注いで欲しかった。
「ん…、悟…」
泡立てたボディソープでお互いを撫で洗いしていく。
ユリの花みたいな甘くて華やかな香りにうっとりしてしまう。
麻斗さんとも毎日のように同じような事をしてるけど、全然違う。
もっと性的で俺の興奮を誘うような触り方。
洗うっていうより、泡だらけでしてるセックスみたい。
腰を抱き寄せられて胸の先を指先で何度も撫でられると、気持ちよくて無意識に唇を求めてしまう。
「環生はキスが好きなの?」
舌を絡め合う濃厚なキスを交わしながら悟が聞く。
「好き…。キスしながらエッチな事すると感じちゃう…」
「じゃあもっとしよう」
悟は触れ合っている下半身にローションを垂らすと、ゆっくりと擦りつけた。
「あっ…、んんっ…悟…」
唇も胸も俺自身も愛されているうちに、お尻もウズウズしてしまう。
腰を抱く悟の手を取ってお尻に導いた。
自分から誘うなんて悟の好みのタイプじゃないかも知れない。
嫌われたり、引かれたりしたらどうしよう。
でも…欲しいものは欲しい。
「悟…お願い…」
おねだりするように体をぴったりと寄せて自分から口づけた。
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