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第3章 第7話(※)

「気持ちよかったよ、環生(たまき)。大丈夫?」 「うん…、俺も気持ちよかった…」 心も体も満たされた気持ちで胸がいっぱいになった。 下半身がガクガクして力が入らない。 思わず(さとる)に寄りかかると、愛おしそうに抱きしめて支えてくれた。 「立ってられないくらい感じてくれたなんて嬉しいよ」 上機嫌な悟に丁寧に体を洗ってもらって、誘われるままベッドに入った。 「好きだよ、環生」 「俺も…好き…」 好きだった人に『好き』って言われた事も、『好き』って言えた事も嬉しかった。 覆いかぶさってくる悟をふわふわした気持ちで見上げた。 悟とセックスしてみて『遊び』だと知りながら悟に身を任せてしまう人の気持ちがわかった気がした。 本気じゃない『好き』の言葉でも相手が悟なら満たされる。 悟は恋人じゃない俺をこんなに幸せな気持ちにしてくれるから。 大切に扱ってくれて、本当の恋人になったような…夢みたいな気持ちにさせてくれるから。 抱きしめ合ってついばむようなキスをしているうちに、また体の芯が熱を持ち始めた。 「環生のここ、舐めてあげようか」 「だめ…俺が舐めたい…」 「じゃあ一緒に舐めよう」 悟は俺に自分の顔をまたぐように言った。 悟の整った顔をまたぐなんてとんでもない…! バチが当たりそうだし、そんな恥ずかしい事できる訳がない/// 俺は必死にイヤイヤをした。 「恥ずかしがる環生を見たいよ」 悟は意地悪。 俺が恥ずかしい事をすると興奮するのを知ってて、わざとそんな事を言うから。 「おいで、環生。前も後ろも可愛がってあげるから」 至近距離で見つめられて、頰を撫でられながらそんなドキドキする事を囁かれたら逆らえる訳がない。 それに…シックスナインにもちょっと興味ある。 4Pをした時にフェラされながらフェラをした事はあるけど、2人きりでするとどんな感じなんだろう。 …よし、またごう! こんな機会でもなければ、イケメンの顔をまたぐ経験なんてできないはず。 羞恥心より好奇心とエッチな気持ちが勝った俺は、思い切って悟の顔をまたいだ。 勢い余って俺の性器が悟の顔にペチッと当たってしまった。 「ご、ごめん…///」 「いいよ。環生は面白いね。こんなに勢いよくまたがれたの、初めてだよ」 悟は、可愛い…とクスクス笑いながらお尻を撫でてくれた。 バカにしてる感じではなく、本当に可愛いと思ってくれてるみたいだった。 「可愛かったからたくさん舐めてあげる」 悟は俺の先端にそっと口づけた。 それだけでビクンと腰が跳ねる。 「こら、逃げない」 俺のお尻を抱えるようにして身動きが取れないようにしてしまった悟。 悟は、熱を帯びた俺自身の先端の窪みに舌を差し込んだ。 「あぁっ…それ、だめ…!」 ビリビリと体が痺れるような強すぎる快感。 「気に入ったの?」 悟は舌を差し込んだまま、舌先を動かした。 「や…あぁん…」 元々先端は敏感で、すぐに気持ちよくなっちゃうけど、こんな風に窪みばかりを愛撫されるのは初めて。 こんなところ舐められて感じてるなんて恥ずかしい/// 「トロトロがいっぱいあふれてくるよ」 悟は先端に吸い付いて、ジュウっとすすった。 「先だけでこんなになって…。奥まで咥え込んだらどうなるかな」 楽しそうな悟は、一気に根元まで咥えると、ジュブジュブと音を立てながらフェラを始めた。 「あぁっ…ぁ…ん…そんな一気にしないで…」 このままだと気持ちよすぎて、すぐにイカされて終わってしまう。 俺だって悟に気持ちよくなってもらいたい。 俺は目の前にあった大きな悟自身に手を添える。 さっきまで俺を愛してくれていた悟の性器。 濡れた先走りや硬さを感じたら愛おしい気持ちになると同時に、ムラムラもした。 「俺も舐めるね」 そう声をかけて、先端をペロリとひと舐めした。 「んっ…」 悟の感じる声がもっと聞きたくて、パクリと咥えた。 なるべく唾液を絡めたり、唇を小さくすぼませたりして一生懸命愛撫した。 先端から溢れてくる蜜の味や雄のにおいに興奮するのを感じながら。 「環生、裏筋されるの好きでしょ」 悟はゆっくりと俺の裏筋を舐め上げていく。 悟の舌の動きに合わせて快感も昇ってくる感じ。 カリの部分にもねっとりと舌が這っていく。 「んんっ、悟…だめ…」 生まれたての子鹿みたいに脚がプルプルしてしまって力が入らない。 「環生、横向きでしようか」 悟に促されてベッドに横になる。 一気に体勢が楽になって余裕が出たから、これで俺ももっと悟を愛せるようになった。 悟がしてくれたみたいに裏筋やカリの部分を丁寧に舐めた。 ぷるんと張りのある玉袋がやたら美味しそうに見えて、袋の形を舌でなぞっていくと悟から甘い吐息がこぼれた。 「環生…それ気持ちいいよ」 頭を撫でられたのが嬉しくなって袋の部分をゆるく口に含んだ。 手で肉棒を扱きながら、そのまま舌先で大事な玉の部分を小刻みにペロペロ舐める。 悟も俺の玉を唇で甘噛みしながら舐め回してくれた。 最初はくすぐったかったけど、だんだん気持ちよくなってくる。 お尻に指を挿れられる頃にはすっかり開発されてしまった。 「悟、イク…!一緒がいい…ぁ…あぁっ…!」 悟は遅漏&絶倫の無敵タイプだった。 なかなかイッてくれないし、果ててもすぐ元気を取り戻す。 悟の性技に翻弄されて前も後ろも何度イカされたのかわからない。 正常位やバック、対面座位…聞いた事ある体位のフルコースで一晩中セックスを楽しんだ。 2人きりでしたセックスだったのに、秀臣(ひでおみ)さんたちと4Pした時よりもイッたし、体力も尽きてぐったりだった。 いつもこんなに激しいのかな…。 悟の恋人や遊び相手さん、大変だな…満たされた気怠い体とぼんやりした頭でそう思った…。

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