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第3章 第21話
「可愛かったよ、環生 」
麻斗 さんは果ててぐったりする俺を抱き寄せて頭を撫でてくれた。
「いっぱい出たね」
「うん…///」
いつもよりたくさん出た濃いめの精液。
勢いもよかったから、麻斗さんの手や洋服にもかかってしまった。
「気持ちよかった?」
「うん…。でも、麻斗さんの大事な洋服…汚しちゃった…」
麻斗さんのお気に入りの部屋着。
俺もこのリネン素材の部屋着を着てソファーでくつろぐ麻斗さんを見るのが好きだから、申し訳ない気持ちになった。
「いいよ。環生がこの部屋着を洗濯してくれる度に俺とエッチな事したって思い出してくれるなら」
こめかみにチュッとキスをされた。
「麻斗さんのエッチ…」
「環生はちょっとエッチな俺が好きでしょ」
「うん…///」
グイグイ来られすぎても困るけど、全然興味を持ってもらえないのも淋しい。
麻斗さんの言う『ちょっと』が俺にはピッタリだった。
「麻斗さんはイカなくていいの?」
「俺はいいよ。満たされた環生を抱きしめられればそれで」
麻斗さん自身はまだ元気なまま。
本当にこのままでいいのか気になるけど、麻斗さんがいいって言ってるならいいのかな…。
「麻斗さんもイキたくなったら教えてね。俺…一緒にするから」
「ありがとう、環生」
麻斗さんが可愛がるように髪や背中を撫でてくれるから、ぎゅっと抱きついていっぱい甘えた。
「環生があったかくて眠くなってきた」
「俺も…」
「このまま一緒に昼寝しようか」
「パンツはいてからがいいな…」
「確かに」
俺たちはクスクス笑いながらパンツをはいて、くっついたまま眠りについた…。
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