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第3章 第22話(※)

麻斗(あさと)さんとイチャイチャした数日後。 (さとる)がつけたキスマークは完全に消えてしまった。 日に日に薄くなっていく痕に淋しさを感じる事もあったけど、消えたら消えたで、何だか気持ちもスッキリした。 悟を引きずらずに済んだのは3人が変わらず側にいてくれたからかも知れない。 自分で選んだこの生活を大切にしようって前向きな気持ちになれた。 3人とは相変わらず仲良しだ。 それぞれ忙しいけど、なるべく話したり、触れ合ったりするようにしてる。 抱きしめ合ったり、キスをしたり。 夜、眠る前に2人きりでセックスする事もあるし、3Pをする事もある。 なかなか全員の予定が合わないから、あれ以来4Pはしてなかった。 麻斗さんは今夜も仕事で留守。 俺はお風呂を済ませた後に秀臣(ひでおみ)さんと柊吾(しゅうご)と一緒にビールを飲みながら配信限定のホラー映画を観ていた。 これを観ようって言ったのは俺。 最近気になってる好みのタイプの俳優が出てたから観てみたかったけど、怖いのが苦手だから2人を巻き込んだ。 ソファーに座る2人の間に座って手を繋いでもらった。 手汗がすごくて恥ずかしいけど、それ以上に怖い方が嫌だ。 「怖いってわかってて観たがるなんて変な奴だな」 そう言って柊吾は笑ったけど、怖いシーンの度にビクッとするから、柊吾も怖がりなのかも。 秀臣さんは余裕たっぷりでビールを飲んだり、両手が塞がってる俺の口におつまみのナッツを放り込んだりしてくれた。 ホラー映画のはずなのに、やたらお色気シーンが多い。 濃厚なキスシーンや濡れ場がちょいちょい出てくる。 俺は男の人が好きだから女性の裸を見ても特に何も思わないけど、抱かれている女性に自分を重ねて見たり、愛を囁く男性の姿にときめいたり。 顔も声も好きな俳優だから、変に興奮してしまう。 ホラーのドキドキと、エッチなドキドキが入り混じって、体が反応し始めた。 俺もエッチな事がしたい。 2人はどうかな…。 普段なら恥ずかしくてそんな事しないけど、お酒を飲んでいたからちょっと大胆になっていた。 興味本位で両手を伸ばして2人の性器を撫でてみると、2人とも少し兆し始めていた。 「どうした、環生(たまき)」 気づいた秀臣さんが俺の手を撫でた。 「うん…。ちょっとエッチな気分になっちゃって…」 誘うように柊吾の性器を指先でなぞると、柊吾がグッと距離を詰めてきた。 「誘ってるのか、環生」 「うん…///だめ?」 2人の様子を伺うと、2人とも乗り気そうに見えた。 「だめじゃない。相手は秀臣か俺か」 この状況でどっちかなんて選べない。 俺は両方欲しい。 「俺…3人でしたい。映画より濃厚なのいっぱいして欲しい///」 俺は2人を見つめながら、おねだりをした。 両手におさまっている2人の性器の質量がどんどん増していくのを感じながら…。

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