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第4章 第17話(※)
「ただいま…」
夕方、家に帰ると俺の声を聞きつけた3人が出迎えてくれた。
「お帰り、環生 。あれ?父さんは?」
麻斗 さんがそう思うのも無理はない。
「誠史 さん…帰っちゃった」
「そうか…。自由な父さんらしい」
秀臣 さんがそう言って笑った。
あれから誠史さんは家の玄関まで俺を送ってくれた。
「ありがとう、環生。楽しかったよ。また近いうちに帰ってくる。環生を抱きにね」
「はい…待ってます///帰ってきたら続きしてください…」
「あぁ、約束だ。元気でやるんだよ」
俺の頭を撫でながら、さよならモードの誠史さん。
「ここまで来たのに皆に会わずに帰るんですか?」
「あぁ、息子たちは環生との時間を楽しみにしてるだろうからなぁ。よろしく言っておいてくれ」
誠史さんはチュッとお別れのキスをすると、あっさり帰って行ってしまった。
「皆によろしくって…。それからこれ、お土産…」
俺が袋を差し出すと、受け取った麻斗さんが座ろうか…と声をかけてくれた。
食卓で温かいお茶を飲みながらホッと一息。
楽しかったけど、やっぱり家が一番落ち着く。
皆が心配そうにするから、誠史さんとのイチャイチャ話や夜の出来事を除いて思い出話をした。
3人とも、『環生が楽しかったならいいけど…』と前置きをしながらもちょっと淋しそう。
『環生の洋服を選ぶのは俺がいい』といつも俺の着る物を気にしてくれる秀臣さん。
『環生にこんなチャラチャラした金属のブレスレットなんてさせて…』と、誠史さんのコーディネートを嫌がるナチュラル好きな麻斗さん。
『どこも触られたか見せてみろ…』と、俺の体の見張り番みたいな柊吾 。
あ、マズイ。
嫌な予感がする。
このままだったら、あっという間に身ぐるみ剥がされて身体検査が始まりそう!
「あの…俺は気に入ってるんだけど、変…かな…?」
ちょっと上目づかいで皆を見ると、『環生の事をよく知らない父さんが選んだのが悔しいけど…』っていう前置きの後、『可愛い』とか『似合ってる』とか、口々に誉めてくれた。
その場を上手くやり過ごして、胸を撫で下ろしてたけど結局、『淋しかった』とか、『心配だった』なんて言われながら抱きしめられたり、キスされたりしてるうちにだんだん気分が盛り上がってしまって、昼間から4Pをする事になった。
「あぁん、柊吾。もっと奥まで突いて…///」
誠史さんとできなくて体が疼いていたのもあるけど、根本的に俺は柊吾とするセックスが好き。
俺にがっつく柊吾を見ると興奮して、体もすぐに熱を帯びる。
俺も乱れに乱れて柊吾を求めた。
俺に覆いかぶさる柊吾の体に腕と脚を絡めてぎゅっと抱きついた。
「お前、父さんとヤリまくってきたのにまだ足りないのかよ」
「してない…。そんな事してないよ///」
挿入…は。
「嘘だな。エロエロ浴衣姿の環生と2人きりで泊まって手を出さない男なんていないだろ///」
柊吾は曇りのない瞳でそう断言して体を押し込んだ。
「あぁぁんっ!」
ズブッと前立腺のあたりを押し上げられて中だけでイッてしまう。
しがみついていられなくて脱力すると、麻斗さんが待ってましたとばかりに抱きしめてくれた。
「可愛い環生。父さんが浴衣姿の環生を独り占めしたかと思うと妬けるよ…」
俺も見たかった…と麻斗さん。
「環生専用の浴衣を作ろう」
秀臣さんもうなずきながら俺の手の甲に唇を寄せた。
どうしてそこまで俺の浴衣姿に執着するのかよくわからない。
俺の浴衣姿なんて、何の変哲もないただの浴衣姿だと思うから。
次は秀臣さんかな…なんて期待してたのに、3人はセックスそっちのけで何色にするとか、柄はどうするとかの話し合いに夢中。
皆、子供みたい。
誠史さんに、皆の知らない浴衣姿を見せたのが淋しかったのかな…。
そう思ったら何だか3人が可愛く思えてきた。
もし完成したら一日中着ていようかな。
浴衣を着て、皆の部屋に泊まりにいこうかな。
できれば皆とお揃いがいいな…。
そんな事を考えながら、温かい気持ちで3人を見守った。
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