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第4章 第31話(※)

はぁ…イッちゃった…。 イキたくてたまらなかったし、気持ちよかったけど、いざイッてしまったら罪悪感でいっぱいになった。 もしかしたら柊吾(しゅうご)の布団や部屋着を汚してしまったかも…。 精液のにおいが布団に充満してるかも…。 自分の手についた精液が、やたらねっとりしてる気がした。 どうしよう…。 欲望を吐き出せば眠れると思ってたけど、今度はお尻が疼いてしまった。 いつも皆がしてくれるから、後ろを1人でするのは淋しい。 後ろだけは…どうしても柊吾(しゅうご)にして欲しい。 「柊吾、ねぇ起きて。柊吾…」 迷いに迷ったけど、俺は思い切って柊吾に声をかけた。 いくらイッたばかりで頭がふわふわしていても、同意なしで柊吾を襲う訳にはいかない。 それに、事情を話せば柊吾なら何とかしてくれる気がしたから。 「んぁ…、どうした環生(たまき)」 まだ寝ぼけた様子の柊吾。 「柊吾、抱いて…」 返事を待たずに柊吾のパンツに手を突っ込んで直接触れた。 ぎゅっと握って扱くとみるみるうちに硬くなっていく。 はやる気持ちを抑えながら、自分の精液をお尻に塗りつけて、少しずつほぐしていく。 奪うようなキスを仕掛けながら。 「環生…」 目が覚めたらしい柊吾は驚きながらも俺のキスに応じてくれた。 俺の背中を優しく抱きしめてくれる。 ただの条件反射かも知れないけど、拒絶されなかった事に胸を撫で下ろした。 「眠かったら寝てていいから…。柊吾の体だけ貸して…」 柊吾自身をつかんだまま背を向けて蕾にあてがった。 体の力を抜いてお尻を突き出し気味にする。 「挿れるね…」 柊吾の角度に合わせて体を動かしていくと、いい感じに先端をのみ込む事ができた。 色んなセックスをしてきたおかげで、自分が思ってるより上手くなってるのかも…。 「んっ…はぁ…入ってく…」 少しずつ柊吾の熱が俺を満たしていく。 この圧迫感と体の距離が近づいていく感覚が好き。 だからセックスはやめられない。 「発情して積極的な環生もいいな」 手早く俺の着ている物を脱がせた柊吾は、俺のうなじに吸い付きながら、いやらしい手つきで胸を揉み始めた。 「いいの…?」 「あぁ、すぐに気持ちよくしてやるからな」 耳元で響く寝起きでかすれた甘い声。 起き抜けにいきなりセックスできちゃうなんて、柊吾の体どうなってるんだろう…。 柊吾は俺の耳を甘噛みしながら手探りでローションを探す。 「ローションここにないよ…」 「ん?なら何で環生のココ濡れてるんだ…?」 不思議そうに繋がってる部分を撫でられる。 「あの…それ、俺の精液…。我慢できなくて自分でしちゃったから…///」 「…っ、環生…エロすぎだろ…!」 急に中の柊吾が質量を増した。 「なぁ、環生。どうして欲しい。何でもしてやるから言えよ」 興奮気味に俺の胸の突起をつまんでこねる。 体中を快感が駆け巡った。 「バックがいい…。高速ピストンで後ろからガンガン攻めて…」 俺はキュッと柊吾の手を握った…。

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