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第5章 第12話(※)

「んっ…(ごう)さんの大っきい…」 ベッドの真ん中で座る豪さんの脚の間におさまった俺はフェラの真っ最中。 2人で裸になって、ベッドに入った。 相変わらず惚れ惚れするほどの肉体美。 豪さんの裸を見るまで、自分がこんなに筋肉にドキドキするなんて知らなかった。 体もだけど、豪さんの男根もかなり立派。 迫力のある男らしさの象徴を見てるだけで興奮して、しゃぶりつきたくなる。 太いから咥えるのもひと苦労。 喉奥まで入れたらえずいてしまいそうだから、両手で扱きながら丁寧に舐めていく。 俺が舌を這わせる度に先端から雄のにおいのするトロトロが滲んでくる。 もっと味わいたくて先端にジュッと吸い付いた。 「…っ、気持ちいいよ。環生(たまき)…」 豪さんの感じる声を聞いてると、もっと奉仕したくなる。 でも不思議。 フェラをしているはずなのに、自分の口内が愛撫されてる気分になってしまう。 これが俺のお尻に入って高みに連れてってくれるのかと思うと可愛くて愛おしい。 口にふくんでいるだけでお尻が疼く。 いつも柊吾(しゅうご)達としてる時は俺がフェラをしていても、誰かが俺の気持ちいいところを愛してくれる。 それに慣れてしまったから、ちょっと物足りない。 我慢できなくて豪さんを咥えたまま、自分で蕾をいじっていると、豪さんがローションを垂らしてくれた。 「環生はエッチな子だね。フェラしながらお尻でオナニーしてるの」 指挿れてみて…と色っぽく囁かれると、素直に従いたくなってしまう。 「んっ…ぁっ、入ってる…」 咥えながら、見られながら自分でして悦んでるなんて恥ずかしい。 でも一度挿れたら気持ちよくて止められない。 早く豪さん自身を挿れて欲しいけど、目の前の雄も楽しんでいたい。 胸も前もいじって欲しくてシーツにこっそり擦りつけた。 「環生…もしかして、いつも複数でセックスしてる?」 言い当てられてドキッとする。 どうして気づかれたんだろう…。 2人きりでする事もあるし、それはそれで好きだけど、本当は3Pや4Pの方が好き。 俺はそんな自分も気に入ってるけど、それを聞いた豪さんは何を思うんだろう。 淫乱だって思われるかも…と思いながらうなずいた。 「そうなんだ…。あちこち一度に触って欲しそうだから、もしかして…と思ってね」 豪さんは微笑みながら俺の頭を撫でた。 俺が複数プレイしてても抵抗ないのかな…。 「相手は家の人だよね」 そこまでバレてるなんて思ってなかったから動揺してしまう。 自分の事はともかく、皆の性的な事は勝手に言ったらダメって思ってるのに…。 「その顔…当たりだ」 「…どうして…そう思ったんですか?」 「見てればわかるよ。家の人は皆、環生が大好きで仕方ないって顔してるし。あの若い子は特に環生に執着してるみたいだったし、環生も抱きつき慣れてる感じみたいだったからね」 若い子は柊吾の事。 確かに柊吾の俺への執着はすごい。 普通に暮らしてるだけなのに、俺たちの関係が知られてしまうなんて…。 「口もお尻も両方してあげようか」 豪さんは俺を仰向けに寝かせると、背中に枕を敷いて角度をつけた。 俺の胸のあたりにまたがると、扱きながら赤黒い性器を口元に差し出す。 「環生、咥えて…。お尻は指で可愛がってあげるよ」 豪さんは俺の頰を撫でながらそう誘った…。

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