123 / 420
第5章 第13話(※)
「はぁん…ぁ…あんっ…///」
ローションでトロトロになった俺の中をかき回す豪 さんの巧みな指づかい。
グチュグチュと粘着質な音が俺の官能に火をつける。
「あぁん…んっ…」
豪さん自身を咥えたまま、その愛撫に身悶える。
口の中の豪さんの体積や雄のにおいにゾクゾクする。
豪さんは俺にまたがったまま手だけを後ろに伸ばして俺の蕾に指を差し入れている。
もっと奥も触って欲しい…。
恥ずかしいけど、自分から脚を開いて続きをねだる。
内壁をゆっくりなぞられると、気持ちよくてお尻がヒクヒクしてしまう。
「すごいね…環生 の可愛い口もエッチなお尻も俺に吸いついてる…」
欲しがってるのがわかるよ…と、嬉しそうな豪さんは少しずつ入口をほぐし始めた。
手探りでランダムな動きがますます興奮を煽る。
このまま前立腺いじられたら、またお尻だけでイッちゃいそう…。
今日は豪さんにもイッて欲しい。
両手と口を使って豪さん自身を扱いていると、優しく頭を撫でられた。
「今日はどんな体位でしようか。本当は背面駅弁してあげたかったけど、この前の事もあるし、バックは避けた方がいいよね」
背面駅弁…初めて聞いた。駅弁のバックバージョンかな…。
前の駅弁が気持ちよすぎたから、バックもきっと気持ちいいはず。
経験した事ない体位に好奇心がくすぐられる。
「ううん、リハビリしたからもう大丈夫です。俺…背面駅弁してみたいです」
「よし、じゃあ今日はそれにしてみようか」
指を抜いた豪さんは俺をぎゅっと抱きしめてくれた。
最初は背面座位で、それから豪さんが俺を抱いたまま立ち上がって背面駅弁をする流れ。
豪さんに背を向けて膝に座ろうと思ったら、やっぱりちょっとだけ怖かった。
秀臣 さん達に触られた時は平気だったのに。
それだけ皆とは一緒にいる時間が長い分、信頼関係が築かれてるのかな…。
でも、そんな事言ってたらいつまでたっても3人以外とセックスできない。
いつか素敵な彼氏が欲しいから、そんなの困る。
…よし、頑張ろう!
「いいよ、無理しなくて」
なるべく平静を装って澄ましてたけど、豪さんには全部お見通しだった。
「そうだ、いい事考えた」
豪さんは俺のうなじにキスをすると、ちょっと待ってて…と言ってベッドをおりた。
部屋の奥から姿見を持ってきてベッドのすぐ脇に置いた。
「鏡を見ながらしたら、俺だってわかるからバックでしてても安心かと思って」
どうかな…って俺の気持ちを最優先してくれる豪さん。
鏡を見ながら抱かれるなんて恥ずかしいし、エッチな俺は興奮していつも以上に乱れて、おかしな姿を見せてしまうかも…。
でも、その不安より豪さんの優しさが嬉しくてうなずいた。
俺の不安を取り除くために、わざわざ最初は正常位で繋がった。
豪さんと見つめ合いながらゆっくりゆっくり一つになった。
ちゃんと体の準備をしてもらったのに、お腹の圧迫感とお尻の違和感がすごくてなじむまで抱きしめ合いながら過ごした。
やっぱり豪さんの張りのある肌の感触が好き。
豪さんはずっと『可愛い』とか『肌がすべすべ』とか言って俺を喜ばせてくれた。
それからゆっくり背面座位に。
俺の頰を包み込むように引き寄せてたくさんキスをしてくれたし、名前を呼びながらマッサージするみたいに体に触れてくれた。
俺がリラックスした頃を見計らって官能的な触れ方をしてくれる。
鏡の中の俺はうっとりした表情で豪さんに身を委ねていた。
豪さんに愛されて色づいた胸の先も、触って欲しくて透明な雫がにじんだ性器も丸見え。
最初の不安が嘘のよう。
今は豪さんが欲しくて我慢できない。
「立つよ、いい?」
「は、はい…///」
いよいよ、お待ちかねの背面駅弁タイム。
豪さんは開脚状態の俺の太ももを抱えると、体を繋げたまま一気に立ち上がった。
ともだちにシェアしよう!