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第5章 第14話(※)
「あぁんっ!!」
駅弁の時みたいに豪 さんがズブッと入ってきた。
真下から一気に貫かれたような衝撃。
この前の駅弁と違ってすがる物がないし、鏡に映る姿が恥ずかしくて前屈みになってしまう。
「環生 、できそうだったらなるべく背筋伸ばしてくっついて、俺の腕につかまって…」
「こ、こうですか…?」
アドバイス通りにすると密着感がすごい。
背面座位の時みたいにぴったりくっついてるのに、体は宙に浮いてる不思議な感じ。
でも豪さんと一つになっている感じがよくわかる。
「そう、上手。環生は物覚えがいいね」
豪さんは俺のうなじをひと舐めすると静かに腰を動かし始めた。
「あっ、ぁ…はぁっ…すごい奥まで…あぁっ…」
ズブッ…ズブッ…と豪さん自身が入る度、お腹の中がえぐられるような感覚。
セックスでしか味わえないこの圧迫感と内壁を擦られる感じが大好き。
「気持ちいい?環生」
「はい…///」
俺の返事を聞いた豪さんは、腰の動きを速める。
いつもより体位が不安定な分、どこを擦られるかわからない感じにドキドキして余計に興奮してしまう。
「よかった。ほら環生、鏡見てご覧」
「鏡…?」
視線を移すと、鏡の中の俺は完全にとろけただらしない顔で激しく揺さぶられていた。
「や…だめ、恥ずかしい///」
「止めないよ。本当の環生は悦んでるからね」
俺の耳をねっとりと舐める舌の感触と豪さんの楽しそうな声。
「今、環生を抱いてるのは誰?」
内緒話のように囁くから、吐息が耳にかかる。
色気をまとったその声で、さらに熱を帯びていく体。
「豪さん…」
「そう。ずっと見てて」
自分の顔や姿を見ながら抱かれるのは恥ずかしすぎるけど俺に夢中になる豪さんの表情が見えて安心した。
俺は今、豪さんに抱かれてる…。
「んんっ…はぁっ…ぁ…あっ…」
突き上げられる度に硬くなった俺自身が、ひと息遅れで跳ねる。
何かわからないけど、時々先端からピュッ…ピュッと液体が出てしまう。
「や…恥ずかしい///」
止めようと思っても止まらない。
お漏らしだったらどうしよう…!
駄々をこねる子供のようにイヤイヤをする。
「環生を見てると、もっと恥ずかしがらせたくなる」
楽しそうな豪さんがグッと体をそらせた。
「あっ…そんなのだめ…///」
お尻に豪さんの赤黒くて太くて硬いのがズブズブと出入りしてるのが丸見え。
色づいた俺のお尻も嬉しそうに豪さんをのみこんでるし、突かれる度にローションがジュブジュブ泡立っていく。
本当なら恥ずかしくてたまらないはずなのに。
その卑猥な光景が刺激的すぎて、感覚がおかしくなっていく。
羞恥心よりも興奮が強くなっていく。
「…っ、すごい…///俺、豪さんとセックスしてる…!」
視覚でも認識して、それを言葉にしたら、急に体がカッと熱くなった。
「あぁん、あん、や…あんっ…」
「すごいね、一気に締めつけが増したよ。環生のお尻、俺の形になっちゃうね」
可愛い…と耳にキスされて、かき回すように愛される。
お尻も気持ちいいけど、お尻だけじゃ嫌。
ワガママな俺はもっとあちこち触って欲しくなる。
胸も性器も唇も…全部に触れて、体丸ごと愛して欲しい…。
「豪さん…胸も前も触って…全部気持ちよくしてイカせて…」
「いいよ、一緒にイこうか」
豪さんは俺を抱いたままベッドに腰をおろした。
体は豪さんの上に乗ったままだけど、足だけでもベッドに着地できてホッとする。
唇が恋しくてキスをねだるとすぐに応えてくれる。
濡れた舌を絡めて、口の端から雫が垂れてしまうのもおかまいなしに求め合う。
「気持ちいい事されるところ見てて…」
豪さんは足で姿見を引き寄せた。
こんな至近距離で自分の痴態を見るのは恥ずかしい///
「ほら、可愛い乳首を揉むよ」
「や…恥ずかしい…!」
恥ずかしいけど、見たい…。
強めにつままれてグニグニと揉まれると、形を変える俺の胸の先。
敏感になってるから、いじられる度に気持ちいい声が漏れてしまう。
「感度のいい胸だね。いじりすぎて赤くなっちゃったね。下はどうかな…」
胸への刺激と豪さんの言葉に反応して下半身がズクン…と疼く。
「硬いし、エッチな雫でトロトロ。もっと濡らしてあげようか」
見せつけるような仕草で俺の性器にローションを垂らす。
ローションのヒヤッとした感じに体が跳ねる。
塗り付けるような動きの後、根元からグッと握られて扱かれる。
「あぁん、だめ…。ヌルヌル気持ちいい…!」
「胸もヌルヌルにしてあげようか」
ぷっくりした胸の先にも同じようにされて、撫で回される。
ローションで何倍にも増した快感。
気を抜いたらすぐに弾けそうになる。
体中に甘いだけじゃない強めの刺激も加わってどうにかなりそう…!
「豪さん…俺、もう…」
「いいよ、好きにイッて…」
俺がイッちゃう宣言をしても一定の触れ方で気持ちよくしてくれるから、俺のペースで昇りつめていける。
体の奥から駆け上がってくる快感。
もう…イッちゃう…!
達する直前に、鏡の中の自分が見えた。
豪さんの愛撫を一身に受けて淫らに喘ぐ鏡の中の自分。
「はぁん、豪さん…っ……ぁ、イク…イッちゃう…!あぁっ…///」
俺はそんな自分と向かい合ったまま、絶頂を迎えた…。
「すごいね、環生。鏡にまで精液がかかったよ」
エッチだね…と、囁いてくれるけど、頭の中を達した満足感が占めて何も考えられない。
ふわふわいい気持ち。
「イッちゃった環生も可愛いよ。…ボーっとしてると思うけど、もう少し付き合ってくれる?」
「は、はい…」
俺が返事をすると、豪さんは果てたばかりで痙攣する俺の体をぎゅっと抱きしめた。
力強い腕で体と腰を固定するみたいに抱くから身動きが取れない。
さっきまでの俺をイカせるための動きとは違う。
雄の本能や欲望を最優先した貪るような動き。
奥に一滴残らず注がれちゃう…///
そう思ったらお尻が疼いて仕方ない。
豪さんの精液を搾り尽くしたい…。
「豪さんの白いトロトロ欲しい…。中に出して…!」
「環生…出すよ…。エッチな環生の中に全部……んっ…!」
豪さんは俺の最奥をこじ開けるような腰づかいをしながら、飢えた俺の中にたっぷりと注いでくれたんだ…。
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