131 / 420
第5章 第21話
「秀臣 さん、四つん這いになって…」
俺が声をかけると、スラックスだけ脱いだ秀臣さんはベッドに上がって、遠慮がちに四つん這いになった。
恥ずかしいのか、耳まで真っ赤。
秀臣さんも恥ずかしいと思うけど、俺だってかなり恥ずかしい///
「パンツ、おろすね…」
そっとおろしていくと見えてくるプリッと締まった秀臣さんのお尻。
いつもは俺を抱いてる秀臣さんが俺にお尻を見せてるなんて不思議な光景。
腰からお尻にかけてのラインがセクシーで、エッチな気分になりそうだからソファーに置いてあったブランケットを持ってきた。
これを腰にかけておけば目隠しがわりになるし、秀臣さんも寒くないし、多少羞恥心も和らぐはず。
「秀臣さん、どの辺り…?」
「右の…割と内側なんだ」
のぞき込んだけどよく見えない。
「秀臣さん、もうちょっとお尻突き出せる?」
「こ、こうか…」
秀臣さんなりに頑張ってくれてるのはわかるけど、羞恥心が勝ってしまってるみたいでさほど変わらない。
「うーん…、お尻触ってもいい?」
「あ、あぁ。頼む」
おできのチェックをしてるだけなのに、何だかエッチな事をしてるみたい///
ごめんね、お邪魔します…と、声をかけて割り開く。
ちょうどお尻の穴から5cmくらいのところに、ぷっくりしているおできを見つけた。
真っ赤に腫れて痛そう…。
白っぽい膿ももってるし、ぎゅっと押したら潰れそう。
「秀臣さん、これもうすぐ潰れそうだよ」
「そうか、迷惑をかけたついでに潰してくれないか。痛くてたまらないんだ」
潰したらバイ菌が入るからダメに決まってる。
余計に悪化してしまうかも知れないし、痕が残ってしまうかも知れない。
でも…場所が場所だから生活しづらいのもわかる。
用意周到な秀臣さんは軟膏や消毒グッズまで準備して、俺に潰してもらう気満々だった。
もう…仕方ないな。
「本当はダメだけど…今日は特別ね」
前向きにあきらめた俺は手を拭いておできに挑む。
「いくよ、秀臣さん」
「あぁ、ひとおもいにやってくれ」
ひとおもいに…と言われても皮膚の薄い部分だから痛いだろうと思って力が入れられない。
場所的にもつまみにくいし…。
「痛い?秀臣さん」
「大丈夫だ、環生 を信頼してる。痛くても耐えるから楽にしてくれ」
そんな大げさな…とも思うけど、俺がためらえばためらうほど秀臣さんの四つん這いタイムが長くなる。
わざと長引かせていじめる趣味もない。
俺は思い切って指先に力を込めた…。
ともだちにシェアしよう!