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第5章 第25話(※)
交代でお風呂を済ませた俺たちは、いつもの広いベッドの部屋へ。
今から『利きセックス大会』をする。
ルールは簡単。
・誰に何をされたか俺が言葉にする事。
・正解の合図は俺へのキス。
・俺へのヒントにならないよう、3人は声を出さない。
・公平に判断できるように体位は全員正常位。
「目隠しするぞ、環生 」
「うん…お願いします///」
秀臣 さんが手にしてるのは柔らかな素材のオシャレな黒いストール。
肌触りがいいからって、よく身につけてる秀臣さんのお気に入り。
そんな大切なストールを俺の目隠しに使っていいのかな…。
目隠しをしてもらうと近くにいるはずの3人の姿も見えなくて、急に不安になった。
ストールに触れて頬ずりすると、ふわっと香る秀臣さんのにおいが心の支え。
今わかるのは誰かが側にいる気配だけ。
皆同じボディーソープを使ったから、においはヒントにならない。
気持ちいい事をしてくれたのが『誰か』を判断するのは、俺の記憶だけが頼り。
俺が真剣に皆とセックスしてるって証明したいから、本気で全部当てにいくつもりだけど、目隠ししてセックスするっていう非日常な感じに胸が高鳴る自分もいる。
さっき麻斗 さんとお風呂で抱き合ってキスしたから、体のスイッチも入ってしまったし…。
それに、最近…エッチな事、自粛してたし…。
ドキドキしながらベッドで正座をして待っていると、誰かが近づいてくる気配。
誰だろう…。
ワクワクしながら待っていると、優しく手を握られた後、そっと唇が重なってきた。
「しっとりした唇で優しいキスをしてくれたのは麻斗さん」
正解の合図にチュッとキスをしてくれた。
「薄い唇でちょっとがっついてくる感じでキスしてくれたのは柊吾 」
記憶を辿りながら答えると、正解のキスをもらえた。
次は秀臣さんだな…って思ってたら、また麻斗さん。
「舌先で俺の舌をなぞるようなキスをしてくれたのは麻斗さん」
「ちょっと硬めの唇で間がゆったりしてるキスをしてくれたのは秀臣さん」
次々と正解のキスをもらえて自信がわいてきた。
あぁ、これなら大丈夫。
俺の感覚と記憶は間違ってない。
1人ずつなんて簡単すぎ。
両頬に同時にキスされたってわかる。
「もっと難しくても大丈夫。俺、全部当ててみせるよ」
得意げにアピールすると、あちこちから手が伸びてきた。
「今、右頰にキスをしながら洋服を脱がせてくれてるのは麻斗さん。うなじにキスをしながら後ろから抱きしめてくれてるのは秀臣さん」
正解のキスが2つ。
そのまま秀臣さんがねっとりと舌を絡めるキスを始めた。
「んんっ…んっ…はぁ…」
秀臣さんに舌をジュッと吸われるようなキスをされてるから、上手く話せない。
そうしてる間にも麻斗さんが右の胸の先を舐め始めたし、柊吾は左の胸の先を指先で引っ掻いてくる。
「あぁん……ぁ…あっ、あぁん…///」
目隠しで視界が遮られてる分、聴覚や肌の感覚が敏感になってる。
次に何をされるかわからなくてドキドキして興奮してるのがわかる。
いつもの何倍も感じちゃう…!
「お願い、もっと…。もっとして…///」
欲しがりの俺は自分から脚を開いておねだりをした…。
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