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第5章 第26話(※)
「ほら、環生 。誰に何されたのか言ってみろよ」
全部当てたら続きしてやるよ…と、意地悪な柊吾 の声。
「…ディープキスをしてくれたのは秀臣 さんで…、右の胸を舐めてるのは麻斗 さん。左の胸を引っ掻いてるのは柊吾…」
正解した俺は3人から濃密なキス責めのご褒美。
「んっ…はぁん…」
交代で3人の貪るようなキスに応えていると、俺の性器に誰かが触れた。
指先で俺の竿部分のサイドをなぞるように撫で上げる。
しかも2人で息を合わせて。
これはなかなかの難問。
握ったり扱いてくれたりしたらわかるのにこんな意地悪な触り方。
「や、だめ。柊吾、待って…あっ…」
ちょっと強めに両胸の先をつまんだ柊吾が、左右違うリズムで揉み始めたから、全然下半身に集中できない…。
目隠しで見えないけど、きっと先からトロトロの雫がにじんできてるはず。
それを亀頭に塗り広げて、グショグショに濡れた先端を扱いて欲しい。
もどかしくて腰を揺らしていると、誰かの指先が先端に触れた。
その先をして欲しいって言葉にしなくても察してくれるのは…麻斗さん。
「わかった…。今、先端の窪みを撫でたのが麻斗さんだから、左側をなぞってたのは麻斗さん。俺の右側をなぞってるのが秀臣さんでしょ?」
正解のキスに夢中になっているうちに、いつの間にか両胸を愛撫する指先が秀臣さんにかわってる。
こねるみたいに、ちょっとねちっこい触り方をするのは絶対秀臣さん。
反応して大きくなった俺自身を口にふくんで舌先でチロチロと舐めるのは麻斗さん。
麻斗さんの繊細な舌づかいが大好き。
「麻斗さん、もっと…。奥まで咥えて…」
手探りで麻斗さんを探してその頭をグッと引き寄せる。
腰を動かしたら麻斗さんが苦しいってわかってるのに、勝手にビクビクと跳ねてしまう俺の体。
そう言えば柊吾はどこ行っちゃったんだろう…。
気配を探すけど、よくわからない。
目隠しされてる状態だから、急に置き去りにされても気づけない。
ベッドでひとりぼっちになったあの光景が浮かんで淋しくなる。
「柊吾、どこ…?」
手を伸ばして柊吾を探していると、それに応えてくれる手の温もり。
あぁ、この柔らかい指の感触は柊吾だ…。
目隠しをしてなかったら姿が見えるのに。
ルールがなかったら『ここにいる』って声をかけてくれるのに。
利きセックス大会は楽しいけど、皆の姿が見えないのも、声が聞けないのもちょっと残念。
いつもは皆の顔や体を見て癒されてるから。
いつもは皆の声で鼓膜も愛してもらえてるから。
「皆も脱いでぎゅってして…。皆の肌の温もりを感じさせて…」
おねだりすると、手を繋いでいてくれる柊吾が、手を握って合図をしてくれた。
皆の脱ぐ気配に胸をときめかせながら、抱きしめてもらう瞬間を待つ。
本当は脱ぐところも見たい。
少しずつ露わになる皆のセクシーな肌を見るのが好きだから。
3人の裸を見てドキドキしたいから。
一番に脱いで真っ先に抱きしめてくれたのは麻斗さん。
普段から割とハグしてるし、さっきお風呂でずっとくっついていたからすぐにわかった。
後頭部に手を添えられて、ふわりとベッドに寝かされる。
麻斗さんの肌が少しずつくっついてくるのが心地いい。
「麻斗さん、嬉しい…」
手探りで麻斗さんの背中を撫でると、首筋に触れる優しい唇。
羽毛のようなキス…気持ちいい。
うっとりして身を任せていると、右の鎖骨のあたりに感じた微かな痛み。
もしかしてキスマーク…?
意外だった。
普段の麻斗さんならそんな事しないのに…。
麻斗さんじゃないのかな…とも思うけど、この肌触りと体つきはどう考えても麻斗さん。
目隠ししてる俺にキスマークつけたら可愛いとか思ってくれたのかな…。
それとも、正解したご褒美?
理由は何だっていい。
麻斗さんに愛されてる証拠だから。
次に俺を抱きしめたのは柊吾。
柊吾の抱きしめ方はちょっと荒っぽい。
きっと麻斗さんと仲良く抱き合ってるのを見てたから、ちょっと面白くなかったのかも。
「柊吾もキスマーク…」
つけていいよ…って言う前に、身動きできないくらいきつく抱きしめられて、首筋に思いっ切り吸いつかれた。
た、食べられる…!
一瞬、弱ったシマウマを引き倒して食らいつくライオンの姿が脳裏に浮かぶ。
でも、そんな荒々しくて雄っぽい柊吾の目つきはきっとギラギラしてセクシーなはず。
想像しただけで、お腹の奥が甘く疼く。
濡れるはずのないお尻の奥が潤んでくる気がする。
首筋なんて洋服から見えるようなところに痕をつけるなんてわざとに決まってる。
でも、柊吾のその勢いがあって真っ直ぐな想いが嬉しい。
求められると幸せな気持ちになる。
最後に抱きしめてくれたのは秀臣さん。
秀臣さんはいつも俺のリクエストを丸ごと叶えてくれる。
肌を密着させて、包み込むように抱きしめられる。
脚や腕を絡めたり、頬ずりをしたりして心ゆくまで秀臣さんのもち肌を楽しむ。
「秀臣さん…もっと擦りつけて…」
深いキスをしながら下半身を擦りつけあう。
熱くて硬い秀臣さん自身に裏筋を撫で上げられると体が震えてしまう。
秀臣さんは俺の左胸の先を唇でかすめた後、心臓のすぐ側にキスマークをつけた。
早く3人が俺を想ってつけてくれたマークが見たい。
それを見て幸せを実感したい。
そう思っていたら、秀臣さんが俺の胸の先を口にふくんだ。
「あぁん、秀臣さん…///」
いつもより深くきつめに吸われて、唾液と舌先が絡みついてくる。
快感に身を任せていると、秀臣さんが俺の上から隣に移動する気配。
同じくらいのタイミングで太ももの内側にキスをしながら麻斗さんが近づいてくる。
焦れったくて腰を揺らして麻斗さんを誘う。
「早く…早く舐めて、麻斗さん///」
麻斗さんは俺の足の付け根やおへそにたっぷりキスをした後、俺自身を優しく咥えてくれた。
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