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第5章 第27話(※)

「んんっ…ぁ、あぁん…」 麻斗(あさと)さんにフェラされて、秀臣(ひでおみ)さんに胸を吸われて…。 体中が気持ちよくて、もうトロトロ。 でも口が淋しい。 俺も舐めたい、咥えたい。 硬くて太い雄を味わいたい。 俺も皆を気持ちよくしてあげたい。 口を開けてねだると、頬に触れる熱くて硬い塊。 柊吾(しゅうご)だろうな…と思いながら鼻先を寄せてクンクンとにおいを嗅いでみる。 形を確かめたくてカリの部分を舌でなぞる。 この感じはやっぱり柊吾。 「今舐めてるのは…柊吾の気持ちいいところ」 俺は柊吾自身を握って、はむっと咥えた。 見えないからいきなり奥まで入れるのはちょっと怖い。 柊吾に痛い思いもさせたくないから、少しずつ舌を絡めながらフェラをする。 「…っ…」 堪え切れずに漏れた柊吾の吐息。 柊吾、気持ちいいのかな…。 「んっ…、もうダメだ。環生(たまき)にフェラされて声我慢するのなんて無理だろ…」 柊吾が情けない声で根を上げる。 「俺も無理かな…。環生に可愛いって言えないままセックスするなんて物足りない」 「そうだな…。言葉でも環生を悦ばせてやりたい」 麻斗さんも秀臣さんも同意する。 「環生、声を出してもいい?このままだと俺たちの我慢大会になりそう」 ルール違反になるけど…と、麻斗さんが申し訳なさそうに言うからすぐにうなずいた。 「うん…。俺も一方的に1人で話すのも、皆の声が聞けないのも淋しかったから…」 いっぱい皆の声聞かせて…と、柊吾の先端にチュッと唇を寄せた。 「環生…、可愛いよ。すぐ気持ちよくしてあげるからね」 さっきより嬉しそうな麻斗さんは、もう一度俺を咥えて、蕾にローションを塗り始めた。 「相変わらず綺麗な色だ。ほぐさなくても入りそうだな」 そう言いながらもゆっくり俺の蕾の周りをなぞる秀臣さん。 「環生のフェラが一番だな。気持ちいいし、目隠ししてる顔エロいし最高だ」 柊吾は満足気に俺の後頭部を引き寄せる。 さっきより張りが増して頬張るのが大変。 カリの部分が頰の内側を撫でていくとゾクゾクする。 気持ちいいし、嬉しいけど、こうなったらもう利きセックス大会って言うより、ただの目隠しプレイ。 もう…おしまいなのかな…。 それはそれで楽しかったんだけどな…。 「秀臣、麻斗。いい事考えたぞ」 俺の頭を撫でながら俺のするフェラを楽しんでいる柊吾が何かを閃いたらしい。 3人でコソコソ内緒話を始めた。 何話してるんだろう…。 柊吾自身をはむはむしながら聞き耳を立てるけど、俺にバレないよう見ぶり手ぶりで話を進めている様子。 きっとエッチな事だと思うけど、何が始まるのかドキドキする。 「環生にちょっと難しい問題出すぞ。誰にされてるか当ててみろよ」 柊吾のちょっとワクワクした声。 目隠しをしてると、声に感情が含まれてるのがよくわかる。 まだ利きセックス大会中なんだ…。 ここまできたら間違えたくない。 このまま全問正解して、皆に誉めて欲しい。 緊張しながら問題を待っていると、蕾に3人の指が当てがわれた。 もしかして、3人同時…? いきなり3本の指を受け入れるのは大変だけど、なるべく体の力を抜いて3人の指を受け入れていく。 「あぁっ…入ってる…!」 3人の指を埋められただけでイキそうになる。 指がそれぞれ小刻みに動き始めるから、急いで止めた。 「待って…。動かすのもうちょっとだけ待って…」 だってせっかく可愛がってもらうなら、とことん気持ちよくなりたい。 お尻に違和感があると集中できないから、もう少しだけなじんでからがいい。 そう思ってるのに、指が止まると物足りない。 エッチな俺の中は早く来て…と誘うみたいに収縮を繰り返す。 「やっぱり…動かして…///」 「いいよ。環生、誰の指がどこを擦ってるか当ててみて…」 麻斗さんが優しい声でそう言った。

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