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第5章 第28話(※)

「んんっ、はぁん…」 3人バラバラに指を動かすから、気持ちいいのが先行してしまって誰にされてるのかわからない。 気持ちよすぎてもうどうでもよくなってくる。 でもわからないって言いたくない。 それは何となく悔しい。 何か…何か手がかりを探さないと答える前にイカされちゃう…。 ちょっと焦っていると、前立腺のすぐ隣に誰かが触れる。 「あぁん、柊吾(しゅうご)。前立腺のとこ擦っちゃだめぇ…!」 咄嗟に柊吾の名前を呼んでしまった。 頭の中で記憶を辿らなくても、体が柊吾の指づかいを覚えてたみたい。 「なっ、どうしてわかったんだよ…///」 柊吾の声に驚きと喜びが混じる。 当たってたんだ…、よかった。 「わかんない…。口が勝手に…」 「それだけ柊吾に可愛がってもらってるんだろう」 体が覚えてしまうくらいにな…と、秀臣(ひでおみ)さんが囁くから、何だか恥ずかしくなってしまう。 きっと柊吾も照れてニヤニヤしてると思う。 「環生(たまき)と柊吾は仲良しだな」 「うん…。でも、秀臣さんもわかるよ。今、奥を目がけて突くように挿れてくれてるのが秀臣さん。俺の内壁をくすぐるみたいに撫でてくれてるのが…麻斗(あさと)さん」 秀臣さんは体全部を使って愛してくれるから、愛撫は割とシンプル。 麻斗さんは挿入に重きを置いてない分、言葉や、指で俺を満足させてくれる。 「環生にわからない事なんてないね…。いいよ、このまま弾けそうなエッチな前もトロトロなお尻も可愛がってあげるからね」 麻斗さんは俺を咥え直してイカせる動きを始めた。 いつもより口に力が入ってるから強めに扱かれてすぐに果ててしまいそう。 「皆で…名前、呼んで…」 皆に名前を呼ばれたい。 皆の声で手が届かない鼓膜も愛撫して欲しい。 「環生…」 名前を呼ぶ間は手を使って扱いてくれる麻斗さん。 「環生」 空いてる方の手で胸の先もこねてくれる秀臣さん。 「環生…」 いつもより甘い声で名前を呼んでくれる柊吾。 心が満たされてどんどん昇り詰めていく。 「も…イキそう…出ちゃう…。あっ…麻斗さん…///イク、イッちゃう…ぁ…だめ…っ、はぁぁんっ…!!」 俺は皆の愛撫を全身に受けながら、麻斗さんの口の中に射精してしまったんだ…。

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