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第6章 第1話
皆で利きセックス大会をしてから数日がたった。
元々仲はよかったけど、今回の事があってさらに絆が深まったみたい。
それぞれを思いやったり、助けあったりしながら仲良く幸せに暮らしていた。
俺に潮を吹かせた柊吾 は、相当嬉しかったみたいで、2人きりの時も吹かせたがった。
恥ずかしいけど、俺も気持ちよかったし、潮吹きするところを見てみたくて2人で挑んだ。
大体どんな感じかわかってたから、快楽に集中できた。
リラックスして身を任せたらさらに気持ちよくてもう病みつき。
こんな気持ちいいの、もっと早く知りたかったくらい。
明後日には皆のお父さんの誠史 さんが帰ってくる。
ご飯は何を作ろうかな…とか、誠史さんにも潮吹きできるところを見せたら喜んでくれるかな…とか、浮かれモードで誠史さんを迎える準備をしていたお昼過ぎの事。
ほとんど鳴らない家の電話が鳴った。
電話に出るのは家政夫の俺の役目。
それは、誠史さんのお兄さんからの電話だった。
取り次いだ秀臣 さんが聞いた話だと、誠史さんのお兄さんの奥様が亡くなってしまったとの事。
血は繋がってないけど、皆には伯母にあたる方。
皆は仕事を調整して通夜と告別式に参列する事になった。
ホテルは先方で予約してくれるそうだから、俺は香典を用意したり、飛行機の手配をしたり。
誠史さんは帰国予定を早めて現地へ直行するらしい。
仕方ない事だけど、誠史さんに会えるのを楽しみにしてたからちょっと残念。
あちこちから電話がかかったり、準備を手伝ったりしてるうちにあっという間に夜になって、朝が来た。
「環生 、家の事は頼んだぞ」
「うん、秀臣さん。任せておいて」
「環生、すぐ帰ってくるからね」
「うん、麻斗 さん。待ってるね」
「いいか、環生。誰か来ても出なくていいからな。それから何かあったらすぐに電話しろよ」
「わかってるよ、柊吾。大丈夫」
交代で行ってきますのハグとキスをする。
空港まで送っていくつもりだったのに、お別れは玄関で。
とにかく柊吾が1人で出歩くなの一点張りで、駐車場までも行かせてくれない。
もう子供じゃないのにな…。
偶然、お隣の豪 さんに会っても家についていったりしないのに。
「行ってくる」
秀臣さんがドアノブに手をかける。
これで皆とは明日の夜まで離れ離れ。
「待って、淋しいからやっぱりもう1回」
離れ辛くて皆とハグとキスをもう1回ずつ。
柊吾はぎゅっと俺を抱きしめて、電話するからな…って囁いてくれた。
麻斗さんは、とびっきり優しくて甘いキスをしてくれた。
秀臣さんは何か土産を買ってくる…と笑った。
「行ってらっしゃい、皆。気をつけて行ってきてね」
俺は淋しさを堪えながら、微笑んだ。
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