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第6章 第3話
晩ご飯は宅配ピザの残り。
4種類の味を楽しめるピザを選んだから、味に飽きる事はなかった。
8時間前の俺、ナイスチョイス。
いつも順番に3人か4人入るから急ぎめで入るお風呂。
ゆっくり時間をかけて半身浴でもしてみようと思ったけど、やる事がなくてすぐに飽きてしまった。
いつもお風呂から出ると、誰かの部屋へ行ってしまうから、ほとんどいない俺の部屋。
たまにはのんびり手足を伸ばして寝てみようと思うけど、布団が冷たいし慣れない寝心地で全然くつろげない。
いつも大量で大変な洗濯物も洗い物も今日は1人分。
一人暮らしもしてたし、同棲してた彼が出かけて留守番してる事も多かったはずなのに、1人でどう過ごしていいかわからない。
こんなに時間を持て余してしまうなんて…。
俺、皆に依存してばかり。
もっとちゃんと自立しないと。
そうは思うけど、皆を思い出せば思い出すほど淋しくてたまらない。
人の気配もないから部屋も寒い。
いつも寒い時は誰かにくっついて温めてもらってるから余計に…。
今日は早く寝てしまおう。
早く寝て明日の夜になったら皆に会える。
そう思ったけど、いつも皆とベッドでイチャイチャしながら夜ふかししてるから全然眠くない。
寝ようと思えば思うほど眠れない。
いつも誰かの部屋で誰かの気配を感じながら寝てるから。
…いつもみたいに、イッたら疲れて眠れるかも。
そう思ってスマホでエッチな動画を見たけど、あぁセックスしてるな…と思うだけで、それ以上は何も感じなかった。
皆とのセックスを思い出したら少し勃ったけど、それだけ。
視覚と聴覚だけ…とか、妄想だけっていう情報じゃ足りないみたい。
抱きしめられてキスをされたら、すぐにでもトロトロになれるのに…。
仕方ないから皆の部屋から枕を拝借してきた。
布団に寝転んで、順番に枕を抱きしめながら顔を埋める。
クンクンにおいを嗅ぎながら、キスをする。
柔軟剤と皆のにおいが混じった甘さが心地いい。
「はぁ…いいにおい」
皆のにおいは俺の癒し。
枕を抱いたり、唇に触れたりする触覚と嗅覚も満たされてだんだん興奮してくる。
枕に欲情するなんてちょっとアブナイ人みたい。
どうしよう…したくなってきた。
においを嗅ぎながらしちゃおうかな…//そんなエッチな事を考えていると、突然スマホが着信を告げた。
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