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第6章 第15話(※)

誠史(せいじ)さんとお泊まりデート。 お風呂でイチャイチャもしたいけど、今日はベッドでゆっくり抱いて欲しい。 一晩中、誠史さんを感じていたい…。 俺のワガママを最優先してくれたから、お風呂は2人で手短かに。 裸のままベッドに行くつもりだったけど、そこは誠史さんが譲ってくれなかったから、バスローブを着た。 ダブルベッドより大きくてふかふかのベッド。 真っ白で清潔感たっぷりの高級そうなシーツ。 肌触りがよくて気持ちよさそう。 でも…このままセックスしたら汗や精液で汚してしまいそうで怖い。 バスタオル持って来ようかな…と思っていたら、誠史さんはさっき買っていた大判のブランケットをベッドに敷き始めた。 「これならシーツを汚す事なく、思い切り愛し合えるだろう?」 アイボリー色のブランケットは俺の好きなふわふわの毛布みたいな手触りだった。 何のために買うんだろうって思ってたけど、俺のためだったんだ…。 俺があれこれ気にせず、誠史さんとのセックスに夢中になれるように。 「ありがとうございます…誠史さん」 ブランケットを敷いている誠史さんの背中にぎゅっと抱きついた。 2人の時間を特別なものにしようとしてくれる誠史さんの気持ちが嬉しい。 やってる事はいつも唐突で、受け身な俺は振り回されてばかりだけど、さり気なくこんな気づかいをしてくれる繊細な一面もある。 そこが誠史さんの魅力。 だから俺は誠史さんの虜になってしまうんだ。 お揃いのバスローブに身を包んだままベッドに寝かせてもらう。 覆いかぶさってくる誠史さんの首に自分からも抱きつく。 両脚を誠史さんの腰に絡めて、ぎゅっと体を寄せた。 嬉しい…。 誠史さんも硬くなってる…。 質量を持った誠史さん自身を感じて、鼓動が速くなっていく。 「んっ…はぁ、ふぅん…」 濡れた舌が絡みあう音と熱い舌の温もり。 キスをしているだけで頭がぼんやりしてきて、いい気持ち。 唇を重ねながら、お互いのバスローブを脱がせ合う。 誠史さんが前にプレゼントしてくれたネックレス、首筋、鎖骨、それから敏感な胸…。 俺の反応を見ながら、丁寧に指先で撫でてくれる。 触れるか触れないかの淡いタッチがもどかしくて涙目になってしまう。 大きな温かい手のひらで首筋を撫でて欲しい。 繊細な指先で胸の先をつまんだり、こねたりして気持ちよくして欲しい。 ずっと我慢してた下半身の欲も解放して欲しい。 2人で気持ちよくなりたいのに、飢えた俺の体は自分の欲望でいっぱい。 自分がイク事だけしか考えられない…。 「…っ…誠史さん…」  「可愛いなぁ、環生(たまき)は…。1回イクかい?」 「……いいの…?」 「あぁ、もちろんだ」 いつもなら遠慮するけど、今は我慢できそうにない。 イキたい…イカせて欲しい…。 誠史さんは涙で潤んだ俺の瞳にキスをすると、下半身の方へ。 欲情して恥ずかしくなるくらい勃ち上がった俺自身をゆっくりと咥えた。 「んんっ、誠史さん…」 さっきまで俺の口内を愛してくれていた舌が俺自身に絡みつく。 何度も何度も根元からねっとりと舐め上げられると、それだけで腰が浮いてしまう。 誠史さんに気持ちいいって伝えたくて、少し体を起こすと、すぐに瞳が合った。 愛おしそうに俺を見つめる甘くて優しい眼差し。 もしかして、ずっと見ててくれたの…? 感じてるところを見られてたのは恥ずかしいけど、誠史さんの瞳にも愛されてたのかと思うと胸がいっぱいになる。 俺は今…ううん、最初からずっと誠史さんの大きな愛に包まれてるんだ…。 「誠史さん…俺、幸せです…」 溢れた涙を拭いながら鼻をすすっていると、誠史さんも幸せそうに笑う。 応えるように太ももや腰を撫でてくれる。 「はぁん…あっ…誠史さん…」 だんだんその手が俺の両胸へ。 指先で根元からつままれたり、先端をつつかれたり。 同時にざらついた舌先で、弱い裏筋を刺激されると、すぐにでも弾けそうになる。 「も…イキたい…。イカせて、誠史さん」 ふわふわのブランケットをぎゅっと握りしめて瞳を閉じると、俺自身をジュブジュブしゃぶるエッチな音が大きくなった。 俺をイカせるための誠史さんの舌づかい。 誠史さんに導かれて体の奥底から駆け上がってくる快感。 もう…我慢できない…。 「せ…じさん…。出ちゃう…。ぁ…あぁぁっ…!」 俺は体を震わせながら、誠史さんの柔らかくて温かな口の中で達してしまった。 〜アンケートのお知らせ〜 『お好きなカップリングを教えてください』という内容のブログを書きました。 ぜひぜひお声を聞かせてください。

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