156 / 420

第6章 第17話(※)

「よし、環生(たまき)。起こすぞ」 「うん、誠史(せいじ)さん。ゆっくりね…」 今日の体位は対面座位。 なるべくくっついたまま協力して体を起こす。 視線を交わしながら、お互いがしっくりくるポジションを探る。 「辛くないか」 「うん…。体の深いところで誠史さんを感じられて嬉しい…」 本音を伝えながらきゅっと体を寄せると、優しく包み込むように抱きしめられる。 体の準備をしてもらう時に指で入口あたりをたくさんほぐしてもらった。 浅いところをくすぐるように愛されるのも好きだけど、自分では届かない奥を擦ってもらうのが一番好き。 体の奥深くで、性器の温もりや体積を感じると1人じゃないって思えるから。 何の隔たりもなく体を繋げて体温を共有すると、たくさん愛情を伝え合える気がするから。 対面座位なら奥まで突いてもらえるし、抱きしめ合えるし、キスもし放題。 それに…俺からも動きやすいから、もし誠史さんが途中で疲れちゃったら交代できる。 「環生…」 「誠史さん…」 ついばむようなキスから貪るようなキスへ。 官能的な舌の動きに、お尻がキュ…キュ…と、収縮するのがわかる。 誠史さんに愛されたがってる甘えん坊な俺の蕾。 察した誠史さんは優しく微笑んで、少しずつ腰を動かし始めた。 ゆっくり出入りを繰り返す誠史さんの温もり。 じわじわと誠史さんのカリが内壁を擦っていくのが気持ちよくて、ゾクゾクする。 肌や粘膜が触れ合えば触れ合うほど、幸せも増していく。 うっとりしながら身を任せていたら、ふわっと肩にバスローブをかけられた。 そんなの嫌…。 バスローブの上からじゃなくて、直接抱きしめて欲しいのに…。 イヤイヤをすると、なだめるようにおでこにキスされる。 「俺が触れてやれてないところはこんなに冷たい。これから汗をかいて、もっと体が冷えたら困るだろう?」 冷え切った二の腕や腰を温めるようにさすられる。 バスローブみたいにあったかい誠史さんの気持ち。 いつも俺の事を考えてくれる。 「ありがとうございます。誠史さん…」 直接背中に触れてもらえない分、胸をぴったりくっつけた。 こうやって肌を重ねるのがこんなにも心地いいなんて。 「んっ…ぁ…あん…誠史さん…」 誠史さんの動きに合わせて軋むベッド。 ふかふかベッドだから、誠史さんに抱き止めててもらわないと、どこかに飛んでいってしまいそう。 「環生…どこがいい?」 「前立腺のとこ…。誠史さんでいっぱい擦って…」 必死におねだりをしながら、胸の先を擦りつける。 誠史さんの肌で愛撫して欲しい。 誠史さんはおでこに汗をたくさんかきながら、俺の望みを叶えるためにズンズン突き上げてくれる。 繋がった部分がとろけそうに熱い。 このまま2人で昇り詰めて、快楽に溺れたい。 「誠史さん、俺も動いていい?」 誠史さんのペースでイッて欲しいとも思うけど、俺も誠史さんを気持ちよくしてあげたい。 できればイカせてあげたい。 俺に夢中になって、切羽詰まった表情の誠史さんを見たい。 自然に漏れ出る誠史さんの甘い吐息を聞きたい。 俺を抱きしめながら果てる誠史さんを感じたい…。 ぎゅっとお尻を締めながら一生懸命腰を振る。 慣れてないし、運動不足のせいか結構キツイ。 でも、頑張るんだ…。 だって体同士がぶつかる音や粘膜が絡み合う音がする度に、誠史さんと一つになってる…って思えるから。 「環生…。気持ちよくてどうにかなりそうだ」 嬉しそうな誠史さん。 ちょっと疲れてきたから、交代してもらおうかと思い始めてたけど、そんな顔されたらやっぱりもっと頑張ろう。 キスを誘うと、想像以上の濃厚さで応えてくれる。 「はぁん…誠史さん…。んっ…んん…もっと…」 口の中もお尻の奥も誠史さんでいっぱい。 誠史さんが俺のお尻に手を添えて、ぐっと抱き寄せた。 先走りで濡れてる俺の性器が誠史さんの下腹部に押し当てられて扱かれる。 「や…それダメ…。すぐイッちゃう…!」 逃げようとしても、しっかり固定されてて動けない。 誠史さんは、俺の両胸の先をちょっと激しめに何度も何度も弾いた。 「誠史さんに先にイッて欲しいのに…」 イクのを我慢しながら涙目で訴えると、誠史さんも射精を必死に堪えてる様子。 「誠史さん…出して…」 「…っ、いいのかい?」 「うん…俺ももう…」 それだけ伝えると、誠史さんは俺を抱きしめながらイクための動きを始めた。 体が真っ二つになってしまいそうな衝撃。 はち切れそうな誠史さん自身が前立腺にゴリゴリ当たって俺も…イキそう…。 「…っ、環生……んっ…!」 誠史さんの体がビクビクっとなってすぐ、最奥に放たれた誠史さんの熱。 「誠史さん、俺も…。あっ…あぁんっ…!」 体内に誠史さんの精液が注がれたのを感じながら、俺も幸せな気持ちで絶頂を迎えた…。

ともだちにシェアしよう!