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第7章 第6話(※)

環生(たまき)にもらったキャンドルも持っていこうか」 麻斗(あさと)さんは灯した火が消えないようにキャンドルホルダーを手に取った。 秀臣(ひでおみ)さんはストーブを消したり、火の元の確認をしたり。 「環生サンタは俺が抱いていくからな」 「あ、ありがとう」 柊吾(しゅうご)にお姫様抱っこをしてもらって、セックスを楽しむ大きなベッドがある部屋へ行く。 部屋は温められていたし、飲み物やタオルもしっかり準備されていた。 きっと俺がお風呂に入ってるうちに麻斗さんが準備してくれたんだと思う。 ベッドの真ん中に俺をおろした柊吾は、そのまま俺の隣に座って手を握る。 俺がはめているピンキーリングを撫でて嬉しそうに笑うから、俺も嬉しくなる。 少し遅れて2人も俺の周りに座った。 丁寧に俺の背中や肩を撫でられるうちに、少しずつキャンドルのバニラの香りも漂ってくる。 アイスクリームはいつも定番バニラ派の皆のために選んだ香り。 朝ご飯の時に皆が食べるスイーツに似てる。 幸せな朝ご飯の時間を思い出すから、この家に住むようになって好きになった香り。 でも、どうしよう。 これからバニラの香りを嗅ぐ度にエッチな気持ちになってしまいそう。 朝ご飯の時間にムラムラしてしたら大変…。 「環生、知ってた?バニラの香りには性欲を高める効果があるって事…」 麻斗さんは甘さの増した声で囁いた。 「そうなの?知らなかった…」 だから…こんなに体が疼くの…? エッチな妄想のせいかと思ってた…。 「そうなのか?」 柊吾も驚いた様子だから知らなかったのかな。 秀臣さんはアロマに詳しいからきっと知ってるはず。 「だからやたらムラムラするのか…。環生もするだろ?」 「うん、する…。効きがよすぎるよね?」 「だよな…。すごいな、バニラ」 2人で納得し合っていると、麻斗さんがふふっと笑う。 「もぅ麻斗さん、どうして笑うの?」 「ごめんごめん。環生も柊吾も単純で可愛いなぁと思って」 秀臣さんもちょっと笑いを堪えてる感じ。 「でも、効くと思ってセックスしたら、いつもより気持ちよくなれるかもね」 そう言いながら麻斗さんが俺の頬に手を添えてキスをしてくれる。 「ん…」 もうすっかりその気だから、すぐに体が熱くなる。 麻斗さんとのキスに夢中になっていると、柊吾の手が伸びてきてサンタ服の上から胸をまさぐられる。 生地が薄いから、胸の突起の場所なんてすぐにバレてしまう。 くりくりと丹念に撫でられると、下半身がみるみるうちに反応を示す。 秀臣さんはそっと俺の昂りに触れた。 焦らすような優しい手つきがもどかしい。 秀臣さんの手に自分の手を重ねて、自分から擦りつけた。 「直接触って扱いて…秀臣さん…」 我慢できない俺は、そうリクエストした。

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