168 / 420
第7章 第7話(※)
「自分で脱ぐか、環生 」
「ううん…、秀臣 さんが脱がせて…」
秀臣さんは俺が脱ぐところを見るのが好きだと思う。
でも、さっき家事を頑張ったご褒美に素敵な夜をプレゼントしてくれるって言ってたから、それに甘えさせてもらう。
だって皆に愛されると嬉しいし、気持ちいいし、幸せな気持ちになれるから…。
少し腰を上げて秀臣さんにサンタ服のズボンを脱がせてもらう。
「…っ、何だよそのエロいパンツ!」
俺のパンツ姿に真っ先に過剰反応したのは柊吾 。
「どうだ柊吾。セクシーな環生もいいだろう」
「お、おぅ…。いいな、このパンツ」
どうやら柊吾の好みのツボだったらしい。
柊吾の感想を聞いた秀臣さんはちょっと得意げに笑う。
「環生、エッチで可愛いよ」
赤もいいね…と、麻斗 さんが囁いて俺のお尻を撫でる。
秀臣さんお手製の真っ赤な総レースのボクサーブリーフは、過去イチくらい好評だ。
「ありがとう、麻斗さん」
皆にエッチなパンツ姿を見せるのは恥ずかしかったけど、似合ってるか不安だったから安心した。
皆がいいって言ってくれるならそれが一番。
「なぁ環生。上も脱がせていいか?エロいパンツもっと見せてくれよ」
「う、うん…」
俺が返事をすると柊吾は器用にボタンを外して、あっという間に俺をパンツ一丁にしてしまった。
「…っ、想像以上にエロいな…」
「肌の色が透けていて今にも見えそうなのに見えないところがいいだろう」
「お尻の割れ目が見えそうな浅ばきな感じもいいな」
「そうだろう、環生の体に合わせた環生専用だ。前と後ろにスリットも入ってるんだ」
「すごいな、秀臣」
秀臣さんと柊吾はパンツの話で盛り上がり始めた。
麻斗さんは俺の背中を撫でながらそんな2人のやり取りを楽しそうに見てる。
「環生、キスの続きしようか」
「うん…」
部屋は温かかったけど、脱いだらちょっと寒い。
体を寄せたら、『おいで…』と、対面座位スタイルで膝に乗せてくれた。
「ん…麻斗さん…」
とろけるような麻斗さんのキス。
麻斗さんのキスはどうしてこんなに甘いんだろう…。
角度を変えて唇を味わっていたら、パンツの後ろのスリットをかき分けて柊吾が蕾に触れた。
「あぁん…」
ローションで濡れた指先がくすぐるようにひだをなぞる。
挿入の合図に、俺の蕾も柊吾を迎えようと吸いつき始める。
「挿れるぞ、環生」
うん…と返事をすると、俺の様子を伺いながらツプ…と指先が入ってくる。
秀臣さんも前のスリットから俺自身を取り出して扱き始めた。
あちこちから響くとろみを増した音。
まだ刺激自体は弱いけど、同時にあちこちされるから、あっという間に気持ちよくなる。
「感じてる環生も可愛いよ」
麻斗さんはキスをしながら胸の先を撫で始めるから、快感で腰がガクガクする。
「俺も皆にしたい…」
いい…?と麻斗さんに聞くと、もちろん…と微笑んでくれる。
麻斗さんは俺の後頭部に手を添えてベッドに寝かせると、チュッとキスをして離れていく。
代わりに秀臣さんと柊吾が両隣に来た。
2人ともいつの間にか全裸になっていて、下半身は弾けそうに大きくなっていた。
左側にいる柊吾自身を握って扱きながら、右側にいる秀臣さん自身に口づける。
2人の硬さや体積が、さらに興奮を誘う。
秀臣さんは右手にはめたアンクレットを大切そうに撫でてくれる。
その手つきや慈しむような眼差しに胸がきゅうっとなる。
俺も想いを伝えたくて、はむっと奥まで咥え込んだ。
秀臣さんを見つめながら、口を窄めて一生懸命フェラをする。
気持ちよさそうにしてくれる表情は何度見ても幸福感でいっぱいになる。
麻斗さんは俺の内ももや膝に口づけしてくれる。
それから足の裏に手を添えると、足首につけたアンクレットにそっと口づけた。
うわぁ、エッチ…!
その仕草も表情も何だか官能的で、ズクン…と腰に響く。
視覚や聴覚…ありとあらゆる感覚で感じる3人の愛情、優しさ、温もり…。
あぁ、この時間がずっと続けばいいのに。
ずっと3人と触れ合っていたい…。
「環生…」
頭を撫でる柊吾のいつもよりちょっと低めの声。
俺を求める時限定の甘くかすれた声。
この声を聞くと、体が自然に反応してしまう。
柊吾と繋がりたいって…。
「柊吾、きて…」
俺は柊吾を見つめながらうなずいた。
ともだちにシェアしよう!