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第7章 第13話(※)

環生(たまき)、挿れるぞ」 「うん…」 最初は正常位。 柊吾(しゅうご)のベッドに横になったまま、力を抜いて柊吾がきてくれるのを待つ。 蕾に当てがわれる柊吾の濡れた先端の感触に、胸のドキドキが加速する。 さっきまで欲情した雄の顔をしていた柊吾。 挿れる瞬間はちょっと心配そうな表情になる。 きっと俺が辛くないように、俺の様子を伺ってくれてるから。 柊吾の腕に触れて、大丈夫だよ…と微笑んでみせる。 安心した様子の柊吾はちょっと幼くも見えて、可愛いなぁって思う。 見つめ合いながらだんだん柊吾に満たされていくのを感じるのが幸せ。 中を擦ってもらうのも、精液を注がれるのも好きだけど、結ばれる時のこの生々しい圧迫感がたまらない。 一つになってるって事を実感できるから。 体を繋げる前に、たっぷりの前戯で心も体もとろとろに溶かしてもらった。 唇も胸も性器もお尻も…触れてないところなんてないくらいどこもかしこも愛撫されて、頭がぼんやりする。 「環生、辛くないか」 全部を俺に埋めた柊吾はぎゅっと抱きしめて髪を撫でてくれる。 優しい柊吾。 いつもいつも俺の事ばかり。 たまには柊吾の気持ちや体優先でいいのに。 俺だって柊吾に何かしてあげたい。 満たされた柊吾の顔を見て幸せな気持ちを味わいたい。 「うん、大丈夫…。ねぇ柊吾。俺…して欲しい事があるの。それを叶えてくれたら幸せ」 「あぁ、どうして欲しい?」 俺の望みを叶えるのが大好きな柊吾は嬉しそうな顔をする。 その柔らかな表情を見せてもらえるだけで心がじんわりと温かくなる。 「俺がして欲しい事じゃなくて、柊吾がしたい事をして欲しい。柊吾が喜んでる顔が見たい」 「環生…」 「…だめ?」 わざとらしいほどの上目づかいでおねだりしてみた。 柊吾は俺の可愛らしいおねだりに弱いから。 「…いいのか」 喜びの中にも、俺の真意を確認するような口調。 うん…とうなずくと、柊吾がゆっくり俺を抱き起こした。 柊吾がその気になってくれたのが嬉しい。 早く柊吾の好きなように抱いて欲しい。 お互いの体がしっくりくる位置を探りながらの対面座位。 ぎゅっと抱き合うと、顔も体も距離が近くてホッとする。 俺も大好きな体位。 「…いつもより激しめに突いてもいいか」 普段よりギラギラした柊吾の眼差しを向けられると、愛液の出るはずのないお尻が潤む気がする。 無意識なのに、俺の蕾は柊吾を求めてきゅうっとなった。 返事のかわりに両手で柊吾の頬を包み込んで唇を重ねると、すぐに舌が入ってきた。 「んっ…ん…柊吾…」 柊吾に身を任せると、後頭部に手を添えられて深く深く口づけられる。 器用に動き回る熱い舌が、頬の内側や舌を愛してくれる。 柊吾のしたいようにしてもらってるはずなのに、俺がして欲しい事をしてもらってるみたい。 腰を固定されてズンズン突き上げられると、柊吾の動きが体中に伝わっていく。 柊吾の硬いので貫かれると最高の気分。 「気持ちいいな、環生」 「うん、気持ちいい…」 具体的な言葉を交わさなくても、お互いの気持ちいいところや、何をどうしたらイッてしまうかもわかってる。 俺たちはわざとお互いをイカせないようにして、イク寸前のもどかしい快楽を共有して楽しんだ。

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