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第8章 第5話(※)

柊吾(しゅうご)が俺を見つめながらイッてくれた。 俺は柊吾がイクのを見るのが大好き。 切ないような色っぽいような…でも最後の瞬間はちょっと子供っぽい顔をするのが好き。 果てる時に漏れる声が好き。 出した直後の半開きの口が好き。 「ふふっ…ありがとう、柊吾」 望みを叶えてもらった俺は大満足。 お腹にかかった柊吾の真っ白なトロトロ。 指先ですくい取ると、つーっと糸を引く。 このトロッとした感触がお気に入り。 「お前…変な奴だな」 ゴロリと俺の隣に寝転がる柊吾。 いつもより荒い柊吾の呼吸を聞きながら、自分から体を寄せて腕枕におさまった。 「誰にでもかけられたい訳じゃないよ」 「ん…わかってる。ありがとな」 柊吾は俺の頭を抱き寄せるとおでこにキスをしてくれた。 そのまま柊吾が休憩モードに入ったから、俺は柊吾の精液で遊ぶ。 指につけて体にハートを描いてみたり、体に塗り広げてみたり。 どこまで糸を引くのか試すのも面白い。 いつもの中出しだと、こんな風には遊べないから。 「…それ、面白いのかよ」 「うん、面白いよ。柊吾もやってみる?」 「…俺は別に…」 柊吾は苦笑しながら指先で拭って、俺の左胸にゆっくり塗りつけてくれた。 何だかんだ言っても付き合ってくれる優しい柊吾。 「ん…」 柊吾のしっとりした指先、愛撫するような指づかい。 気持ちよくて体がビクッと反応してしまう。 「今度は環生(たまき)の番だ」 待たせたな…と、柊吾に背後から抱きしめられる。 お尻に当たってる柊吾のそれはもうすっかり復活して元気いっぱい。 甘噛みされた耳も、口づけられたうなじも優しくとろけていく。 「ん…柊吾…」 振り返ってキスをねだると、唇丸ごと覆われる深い口づけ。 舌の絡め方はゆっくりなのに、胸の先を弾くのは小刻みで。 あちこち気持ちよくされると、落ち着いてきたはずのお腹が疼いてくる。 「はぁ…ぁ…柊吾…」 「すごいな、もう仕上がってる」 つるっと後ろの蕾に柊吾の指が入ってくる。 バラバラに動いてるから、きっと3本入ってるはず。 浅いところをクチュクチュかき混ぜられると、もう奥に欲しくて欲しくてたまらない。 「環生、どうする。もう欲しいか?」 俺はいつでもいいぞ…と、耳をひと舐めされる。 俺が優しいセックスがいいって言ったから、気をつかってくれてるのかも。 「ありがと、柊吾。俺ね…後ろからギュッてしたまま今すぐ挿れて欲しい。柊吾と離れたくない」 柊吾の大きな手に自分の手を重ねて甘える。 「ん…わかった。今すぐな」 抜けた指のかわりに、お待ちかねの柊吾のそれが蕾に触れた。 受け入れやすいように力を抜くと、ゆっくりゆっくり入ってくる。 このお互いの息を合わせながら一つになる共同作業感が好き。 もうお互いの感覚がわかってるから特に言葉もいらない。 この信頼し合ってる感じが心地いい。 はぁ…という柊吾の満たされた声。 俺を抱きしめる腕に力がこもる。 「入ったぞ、環生」 「うん…すごいね。くっついてる分、奥まで全部入ってる…」 柊吾に包み込まれてる感じも、体中柊吾に埋め尽くされてる感じも、全部俺の思い通り。 どこもかしこも柊吾でいっぱい。 「幸せ…。このまま眠れそう」 「眠ってもいいぞ」 眠れるならな…と、柊吾は俺の髪にキスをしながら、胸やお腹を撫で始めた。 「柊吾の意地悪。寝かせる気ないでしょ」 「お前だって寝る気ないだろ」 我慢できるのかよ…と、エッチな声で囁かれながら蜜で濡れた下半身を撫で回される。 胸も前もお腹の中も唇も…。 俺の好きなところを熟知してる柊吾の愛撫であっという間に弾けそうになる。 「んんっ…ん…」 唇を塞がれたままあちこち刺激されて、もうイク事しか考えられない。 酸素も足りなくて頭がぼんやりする。 優しいセックスじゃ物足りない。 もっともっと気持ちよくなりたい。 ほんの少し先の強烈な快感を想像しながら少しずつ体の中を駆け上がってくる感覚に身を任せる。 もう…イキそう…。 そう柊吾に伝えたくて唇を離そうとしたけど、さらに深く舌が入ってきた。 「んっ、ん…んんっ…」 こんな酸欠状態でイッたらどうにかなっちゃう…! 柊吾の腕を叩いて離してアピールをするけど、柊吾は全然聞いてくれなくて…。 だめ、もう我慢できない…! 「んんっ、…っ、んんーっ!」 俺は唇もお尻も柊吾で満たされたまま、絶頂を迎えてしまった。

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