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第8章 第16話(※)
「はぁ…賢哉 さん…」
「大丈夫、今抜くから」
賢哉さんが体を離すと、続いて秀臣 さんも俺から離れた。
今まで3人一緒だったからバラバラなのが変な感じ。
最初みたいに2人が俺の両側で横になった。
「二輪挿し…すごかった…」
「あぁ、そうだな」
「初めての体験だったよ。ありがとう、環生 」
ぎゅっと賢哉さんが抱きしめてくれるから、俺も体を寄せる。
さっきまで後ろから抱かれてたから、あんまり賢哉さんに抱かれた感じがしない。
せっかくだから顔を見て、触れ合って、唇を重ねながら抱かれたい。
「背中やお尻もキレイだったけど、僕も環生の顔を見ながら抱きたいな」
でも、落ち着いてからにしよう…と、耳を甘噛みされる。
賢哉さんも同じ気持ちでいてくれるんだ…。
「いいの…。このまま抱いて、賢哉さん」
だって俺が落ち着くのを待ってたら2人はずっとイケないから。
それに、気持ちいいまま賢哉さんにも抱かれてみたかった。
今度は背面座位で秀臣さんと繋がって、2人で体を倒した。
背中で感じる秀臣さんの温もり。
守られてるような包まれてるような安心感。
「見て…賢哉さん」
入ってるところを見せつけるように脚を大きく広げた。
俺も賢哉さんに抱かれたい事を伝えたくて、頑張って誘ってみた。
もう2人分入るってわかってるから怖さはないけど、見せるのはやっぱり恥ずかしい。
「玉が4つ並んで可愛いな」
賢哉さんは嬉しそうに俺たちの下半身に顔を寄せる。俺と秀臣さんの袋にキスをしたり、じっくり舐め上げたり。
「…っ、賢哉…」
耳元で秀臣さんの感じる吐息が聞こえてドキドキが止まらない。
繋がってる部分に口づけされると、くすぐったいのと羞恥心が入り混じって訳がわからなくなる。
「環生の顔もお尻もトロトロだ」
覆いかぶさってきた賢哉さんが、熱くて硬いのを入口に押し当てる。
またさっきの快楽を味わえると思うと、欲しくて欲しくてたまらない。
「賢哉さん…早く挿れて…」
引き寄せるように抱きついて夢中で唇を重ねる。
秀臣さんも俺の胸の先に触れて挿入の準備をしてくれる。
「今度は一気に挿れようか」
賢哉さんは性器や俺の蕾にローションをたっぷり塗りつけると、飢えて収縮を繰り返す後孔を一突きした。
「ぁ…はぁぁんっ!」
ちょっと上向きの賢哉さんの先端が、お腹の内側のシコリを思いっきり擦った。
いきなり与えられた強烈な快感。
さっきのじわじわくる絶頂感とはまた違った気持ちよさ。
テクニックなのか、体の相性がいいのかわからないけど、とにかくイイ。
気持ちいいところにちょうどフィットする感じ。
どうしよう…賢哉さんの体の虜になっちゃう。
「こんなに感度のいい子は抱き甲斐があるね。このままピストンしたらどうなるだろうね」
賢哉さんは俺の両肩をつかむと、奥を抉るように腰を振り始めた。
「あぁんっ、気持ちいい…!」
ズン…ズン…と、体の奥にダイレクトに響く賢哉さんの腰づかい。
賢哉さんの動きに合わせて秀臣さんが胸や俺自身をいじってくれるからすぐに昇り詰めてしまう。
気絶してしまいそうなほど次々に押し寄せる絶頂。
イッてるうちからイカされて、もう精液も出てこない。
透明な液体がじわじわにじむだけ。
「環生のココ、空っぽになっちゃったね」
「あぁ、柔らかくて愛らしい」
2人は嬉しそうにふにゃふにゃになってしまった俺の下半身を撫でる。
「今度は唇で気持ちいい事しようか」
賢哉さんに唇を塞がれて、舌を絡めとられて…。
「んんっ…んっ、んん―!!」
言葉らしい言葉も紡げないままドライで果てた。
無意識に体がビクビク跳ねて自分の体じゃないみたい。
イキっぱなしでおかしくなっちゃいそう…!
「環生…淫らで最高だよ。イク時もイッてからもギュウギュウ締めつけられるし、その度に秀臣の硬さも増していくし…こうしてるだけでイキそうになる」
「あぁ、賢哉と触れ合えている分、いつもの3Pより満たされる」
よかった…。
俺ばかりイッてるからどうしようと思ってたけど、2人も楽しんでくれてるなら幸せ。
このまま3人で、もっと仲良くなりたい。
経験した事のない事を一緒に味わいたい。
「2人とも俺の中でイッて…。俺の体を通して愛し合って、いっぱい注いで…」
2人のセクシーな吐息や、幸せそうな表情を感じながら、体中を愛される贅沢なひと時。
俺たち3人は溶け合うような熱い熱い濃密な夜を過ごした…。
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