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第8章 第26話(※)

「あぁんっ…入ってくる…」 「環生(たまき)大丈夫?辛くない?」 賢哉(けんや)さんが心配してくれるのは、俺が我慢できなかったから。 俺が『指はいいから、早く…』って体を繋げる事を望んだから。 賢哉さんは『環生は可愛くて困った子だね』って愛おしそうに俺の頬を撫でて、望みを叶えてくれた。 賢哉さん自身の先端でほぐしてもらいながら、正常位で少しずつ一つになっていく。 秀臣(ひでおみ)さんが作ってくれたパンツを片脚に引っかけたまま。 「賢哉さん、あったかい…」 「環生の中もあったかいよ」 体の中を賢哉さんに温めてもらってる感じ。 賢哉さんに開かれていく体の感覚も、粘膜が触れ合う感じも心地いいし癒される。 「体勢が辛いね。僕の膝の上においで」 ソファーで体を結んだ俺たちだけど、狭くてちょっと窮屈だった。 よいしょっと…と、俺を抱えたままソファーに座った賢哉さん。 見つめ合いながらお互いの体がしっくりくる位置を探った。 「あっ…そこ…」 ぎゅっと抱きしめ合って、恋人みたいに甘いキスをして…。 賢哉さんに身を任せていたら、ちょうど俺のイイところを見つけてくれた。 「ここだね、環生」 色っぽく微笑んだ賢哉さんはグッと腰を進めてお腹側のしこりをゴリッと押しつぶした。 「あぁんっ!」 贅沢を言わせてもらえるなら、もうちょっと太い方がみっちり埋めてもらえて好みだけど、色々ちょうどいいのは賢哉さん。 体の負担が少ないまま一つになれるし、当たる場所がよくて最高に気持ちいい。 「はぁ…いい気持ち」 軽くイッてしまった俺は、賢哉さんに体を預けてうっとりする。 「僕もだよ。環生の好きなところを突くと、柔らかくてトロトロの中がきゅっとくっついてくる感じがして気持ちいいよ」 優しく背中を撫でてくれる賢哉さん。 まだ知り合ったのも、体の関係になったのも最近なのに、性格的にもしっくりくるから心地いい。 「賢哉さんとのセックス…気持ちよすぎて病みつきになりそう」 「嬉しい事を言ってくれるね。いいよ、したくなったらいつでもおいで」 いつでもいい訳ないのに、そうやって喜ばせてくれる大人の優しさ。 俺が欲しい言葉をくれる賢哉さん。 「賢哉さん…、動いてみてもいい?」 「環生がしてくれるなら大歓迎だよ」 賢哉さんは俺が動きやすいように体勢を整えて、腰を支えてくれた。

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