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第9章 第14話
次の日、誠史 さんは急用が入ったと、朝から出かけてしまった。
秀臣 さんと賢哉 さんも、どうしても外せない仕事ができたからと、10時過ぎに出かけていった。
残されたのは麻斗 さんと柊吾 と俺。
人数が半分になっちゃったから少し淋しい気がした。
麻斗さんは働きづめ、柊吾は勉強を頑張ってるからなかなかゆっくりできない毎日。
だから大きなベッドで一緒にお昼寝しようって誘ってみた。
俺の両隣には麻斗さんと柊吾。
2人とも俺の髪を撫でたり、手を握ったりしてくれる。
2人にかまってもらいながら、窓から海を見てゴロゴロできるなんて幸せ。
かすかに聞こえる波の音もいい雰囲気。
「ご機嫌だね、環生 」
麻斗さんが微笑みながら俺のこめかみにキスをしてくれる。
「うん…。だってこんな贅沢させてもらえるなんて幸せだなぁって思って」
今度は麻斗さんの唇が俺の瞼に触れる。
柔らかな感触が気持ちよくて瞳を閉じると、その唇が鼻や頬へ下りてくる。
麻斗さんのキスを待っていると、反対側の頬に触れる柊吾の指先。
柊吾に視線を移すと、隙あり…とばかりにキスされた。
「もう、柊吾…」
「何だよ。いいだろ、別に…」
「環生だけでなく柊吾も可愛いね。柊吾は俺より先に環生とキスしたかったんだって」
そう…なの…?
じっと柊吾を見つめると、ちょっと照れた様子でそっぽを向いてしまった。
「いい?麻斗さん」
「いいよ、俺はいつでも」
麻斗さんは頭を撫でて微笑んでくれたから、頬にお礼のキスをした。
「柊吾」
柊吾の名前を呼んで二の腕をツンツンとつつくと、待ってましたとばかりに抱き寄せられる。
最初はついばむようなキスだったのに、だんだん触れる時間が長くなってきて、舌が入ってきて…。
お昼間から元気だなぁ。
そう思ってたのに、小刻みに舌先を舐められたり、ジュッと吸われたりするうちにお尻の奥がキュウッと疼き始めた。
いつの間にか麻斗さんも体を寄せて俺の耳やうなじにキスを始めたから、あちこち気持ちいい。
どうしよう…ムラムラしてきちゃった。
「環生…いいか?」
熱のこもった柊吾の声と甘い眼差し。
柊吾の硬くなった下半身を太ももに擦りつけられながら誘われたらもう止められない。
「いいよ…。麻斗さんも…いい?」
「いいよ。そんなとろけた表情で誘われたら断れないよ」
可愛いね…と、耳を甘噛みされて頬がポッと熱くなった。
お昼寝するはずだったのに、あっという間に3Pタイム。
自然に囲まれた開放的な空間で仲良くセックスするのも楽しそう。
俺は期待に胸を膨らませながら、麻斗さんの唇にそっとキスをした。
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