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第9章 第15話(※)
「すごいよ、環生 。もうトロトロ」
あれから麻斗 さんと柊吾 は、いつも以上にたっぷり時間をかけて気持ちと体の準備をしてくれた。
あまりの気持ちよさに何回か甘イキしてしまったくらい。
ゆるゆるふわふわな愛撫タイムも好きだけど、エッチな俺はもっと直接的な刺激が欲しくなった。
「もう欲しいよ…。挿れてもいい?麻斗さん…」
「いいよ。環生のタイミングでおいで」
仰向けで横になってる麻斗さんの下半身にまたがる。
もう蕾はトロトロのヒクヒク。
今すぐ一気に奥まで貫いて欲しい。
柊吾に上半身を支えてもらいながら、騎乗位スタイルで体を繋げていく。
上手く力が抜けるよう、柊吾がたくさんキスしてくれる。
「あぁん…」
欲しくて欲しくてたまらなかった麻斗さんの熱と体積。
その硬いので早く中を擦って欲しい。
まだ体がなじまないけど、我慢できない俺はすぐに腰を振り始めた。
「はぁ…気持ちいい…」
俺が動く度にジュポジュポとか、グチュグチュとか濡れた音がする。
恥ずかしいけど、今麻斗さんに抱かれてるって実感できるからこの音も好き。
自分の気持ちいいところに当たるように夢中で動いていると、麻斗さんが少しだけ辛そうな顔をした。
「ご、ごめんね、麻斗さん。痛かった…?」
「ん…角度が少し…ね」
でも大丈夫だよ…と微笑んでくれる。
少し…って言ったけど、本当はもっと痛かったはず。
だって優しい麻斗さんは俺のためにちょっとの痛みなら我慢してしまうはずだから。
いくら飢えてるからって、麻斗さんを思いやる余裕がないほど乱れるのはいけない事。
セックスは仲良くなるための大切なコミュニケーションだから。
「どの角度なら辛くないか教えて、麻斗さん」
「ありがとう、環生」
麻斗さんと相談しながらお互いのいい角度を探す。
柊吾は俺の髪にキスをしながら、ずっと俺の上半身を支えていてくれた。
「どう…?麻斗さん」
「うん、いいよ。楽になったし気持ちいい」
「よかった…」
「環生はどう?」
「俺も気持ちいいよ」
「よかった」
2人でホッとしていると、柊吾が『よかったな』と、頭を撫でてくれた。
そこからはまた濃密な柊吾のキスが始まる。
柊吾の舌が口中の粘膜を舐め尽くすような勢い。
麻斗さんの事でちょっと落ち着いていた性欲がすぐに復活してきた。
胸も撫でるだけの優しめタッチから、だんだん揉んでこねて、つまんで弾いての激しめコースになっていく。
「可愛いね、環生。また濡れてきたよ」
麻斗さんはゆるゆると腰を動かしながら先走りでビショビショの俺自身を扱いてくれる。
「あっ…あぁん。それ…好き…」
全身どこもかしこも気持ちいい。
この快感が忘れられなくて複数プレイの虜。
右手でパンパンに張った柊吾自身を握って扱く。
2人の硬さやエッチな息づかい。
大好きな2人が俺に欲情してくれてる…。
「窓が空いてるのにそんな声出して…環生はヤラシイな」
柊吾に意地悪な事を囁かれるとゾクゾクする。
柊吾の甘い声やちょっと意地悪な言葉はお尻に響く。
俺…こんなにM気質だったかな…。
貸し別荘の周りは広い庭で囲まれてるから誰もいない。
声も物音も気にしなくていい。
それに、いつもは薄暗い部屋でしてるけど、今日は太陽光の下。
開放的な気持ちになって、いつもより大きな声で喘いでしまう。
「可愛いよ、環生。気持ちいい顔も声も…」
麻斗さんは俺のお尻をつかむと、下からズンズン突き上げ始めた。
奥深くの気持ちいいところをえぐられるような動き。
「あん…あっ、ぁん…はぁん…」
お尻を愛されれば愛されるほど性器を咥えたくなる。
2人の温もりに上も下も満たされたい。
「柊吾…舐めたい…」
「…っ…いいのか」
「うん…」
俺がうなずくと、柊吾はベッドに立ち上がって、はち切れそうなそれを口元に差し出した。
美味しそうな先端のトロトロを舐めとって、はむっと咥えた。
口中に広がる柊吾の味やにおいで、全身の感度が上がっていく気がする。
まるで…媚薬みたい。
「はぁん…柊吾、気持ちいい?」
「あぁ、最高だ。明るいと環生のヤラシイ顔も体も丸見えで腰にくる」
柊吾は満足そうに俺の髪を撫でてくれた。
そんな優しく見つめられたら、胸がキュウっとなって上手く息が吸えない。
「そうだ、もっとヤラシイ環生を悦ばせる方法を考えたぞ」
柊吾は楽しそうにそう言った。
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