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第9章 第17話(※)

柊吾(しゅうご)と一緒に果てた後、麻斗(あさと)さんとも対面座位で体を繋げた。 麻斗さんが出入りする度、柊吾が俺の中で放った精液がトロトロあふれてきた。 それを見た柊吾が謎の大喜び。 エロくていいな…なんて言いながら、うなじや背中にもキスマークをたくさんつけた。 麻斗さんもイク時に柊吾がつけたのと反対側の鎖骨にキスマークをつけたから、俺の体は2人に愛された跡だらけ。 そのまま一緒に露天風呂に入って、力尽きた俺たちは3人で昼寝タイム。 すっかり寝入ってしまって気づいたら夕方だった。 アダルト組3人はいつの間にか帰ってきていて、一緒にお酒を楽しんでいた。 晩ご飯は俺の好物のお寿司。 イクラが好きって言ったら、皆が自分の分のイクラをプレゼントしてくれた。 お腹いっぱいお寿司を食べて大満足。 推しの香川(かがわ)さんのSNSにいいねもしたし、今夜は誰と眠ろうかな…。 誠史(せいじ)さんとはここ数日たっぷり過ごしたし、秀臣(ひでおみ)さんと賢哉(けんや)さんのお邪魔はしたくない。 麻斗さんの部屋へ行けば柊吾は旅行の間中ずっとひとりぼっち。 柊吾の部屋へ行ったら麻斗さんが。 だから広間に布団を並べて全員で眠りたいってリクエストした。 柊吾は当たり前のように俺の隣を陣取った。 反対隣には麻斗さん。 俺の頭側には秀臣さん。 その両側に誠史さんと賢哉さん。 修学旅行やゼミの合宿みたい。 皆で雑魚寝も楽しい。 順番におやすみのキスをして布団に入る。 今日の楽しかった出来事を思い浮かべながら眠ろうと思ったけど、たくさん昼寝をしてしまったから目が冴えていた。 皆は眠ってるから、スマホは触れない。 どうしようかな…と思っていると、柊吾が布団に手を入れてきて俺の手に触れた。 最近2人きりになれてないから、甘えてるのかな。 可愛い…と思いながら俺からも触れる。 OKサインだと勘違いしたらしい柊吾は俺の手を握ったり、腕を撫でたりし始めた。 その触り方は明らか性的なもの。 もう…皆が寝てるところで何考えてるの。 軽く手をつねってみたけど、柊吾は引く気配がない。 今度はスウェットの裾から手を入れてお腹を撫で始めた。 その手が胸に伸びてきて、思わずビクッと反応してしまった。 気をよくした柊吾は寝返りをするふりをして俺の布団に潜り込んできた。 「ちょ、柊吾のバカ。何考えてるの」 柊吾の顔をグイグイ押して何とか追い出そうとするけど、全然敵わない。 「静かにしろよ。皆起きるだろ」 抱かれてる時みたいな甘い声にキュンとしていると、あっという間に後ろから抱きしめられた。 背中で感じる柊吾の温もりと息づかい。 はぁ…幸せ。 皆と雑魚寝も楽しいけど、やっぱり夜は人肌を感じながら眠りたい。 心臓の音や呼吸を感じて、1人じゃないって安心したい。 でも、さすがにこの状況ではちょっと…。 「だ、だめ…。皆がいるのに」 「環生が声出さなければ大丈夫だろ」 上機嫌の柊吾は俺のうなじにキスをしながら、体中を撫で始めた。 「だめだってば…」 「だめって言いながらも本当は嬉しいんだろ」 「それは…そうだけど…」 やっぱり柊吾にはバレていた。 甘えん坊の俺が淋しがってるって事。 あんまり抵抗しなかったから、もう柊吾のやりたい放題。 俺がムラムラするような胸の触り方。 「んっ…」 昼間あんなにしたのに気持ちいい。 このまま溺れてしまいたいけど、一応まだ理性は働く。 麻斗さんが起きてしまったらどうしよう…。 「麻斗の寝顔見ながら感じてるなんて環生はヤラシイな」 「そ、そんなつもりじゃ…。あぁん」 柊吾が胸の先をキュッとつまむ。 思わず声が出てしまったから、慌てて両手で口を塞いだ。 「そんな声出したら、もう皆に気づかれてるかもな。皆、環生のヤラシイ声聞いて興奮してるかも知れないぞ」 「だめ…、興奮しちゃう」 「興奮しちゃう…じゃなくて『興奮しちゃった』だろ。もうこんなに硬くなってるぞ」 硬くなった俺自身を扱き始める柊吾。 このままされたらすぐイッてしまいそうで、すぐにその手を止めた。 だってこのままイッたら布団を汚してしまうから。 でも…続きをして欲しい…。 そうだ、いい事を考えた。 これなら大丈夫…かも。 「柊吾、ちょっと耳貸して…」 俺は柊吾の耳元でそっと囁いた。

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