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第11章 第14話(※)side.柊吾

〜side.柊吾(しゅうご)〜 「いっぱい出ちゃった…」 はぁはぁと呼吸をする環生(たまき)に合わせて揺れる腰のベリーチェーン。 キラキラ具合が、快楽で濡れた環生の瞳に見えてドキッとした。 「ヌルヌルであったかくて気持ちよかった…」 満足そうに秀臣(ひでおみ)にもたれて頬ずりをする環生。 甘えられた秀臣は愛おしそうに環生を抱きしめて髪にキスをする。 環生は前でイクのも後ろでイクのも好きだ。 前に『両方でイケるから2倍気持ちよくて嬉しい』って話していたのを思い出した。 今度は後ろでもイカせてやりたい。 できる事なら俺が。 麻斗(あさと)は、環生の精液とローションまみれのTバックを脱がせて、丁寧に拭き取る。 環生の世話をするのが好きな麻斗は嬉しそうだ。 「皆の裸も見たい…。今度は俺がしたい」 順番に俺たちにキスをしながら脱がせていく環生。 ついでに胸を撫で回したり、においを嗅いだり…と、俺たちの体を楽しんでいく。 「今日は秀臣さんからしたいな」 秀臣をベッドの真ん中に座らせて、四つん這いになった環生は、そそり立った秀臣自身を一気に奥まで咥えた。 ジュボジュボとかジュルル…とか環生が喜んでしてるのがわかる。 いつもより濡れた音がする熱烈なフェラ。 口を動かす度に揺れるベリーチェーンが刺激的だ。 「…っ…環生…」 「…秀臣さんの声、セクシーでたまらない。もっと聞かせて…」 秀臣の袋をやわやわと揉んで、裏筋を舐め上げて、先端を咥えて甘噛みすると、秀臣はもう環生にメロメロだ。 環生は気持ちよさそうに頭を撫でられながら、麻斗に視線を送る。 察した麻斗が下半身を近づけると、すぐに握って扱き始めた。 「はむっ…んっ…はぁ…嬉しい…」 秀臣と麻斗を交互にしゃぶったり、扱いたり。 こっちからはよく見えないが、きっとエロい顔をしてるんだろう。 「柊吾はこっち触って…」 丸みを帯びた尻を揺らした環生に誘われる。 環生は快楽に溺れている時でも、常に俺たちの様子に気を配る。 誰も仲間はずれにならないよう、さり気なく甘えたり、誘ったり。 いつも『皆で気持ちよくなるのが好き』と、微笑むところが可愛いと思う。 「触るぞ」 柔らかな尻を割り開いて蕾に性器を押し当ててやると、ピクッと反応する環生。 ローションや精液は麻斗が拭いたから、今触れているのは生の環生だ。 先走りを塗りつけるように上下に何往復かさせるとと、蕾がキスするみたいに吸いついてきた。 欲しそうにパクパク開くキレイな蕾。 俺たちとの行為で開発された蕾はすっかり縦割れになっている。 俺の先走りで濡れたヤラシくて可愛い環生の穴。 「あっ…待って、柊吾」 硬くなった先端でつっつきながら、一緒に指先を挿れようとすると環生からストップがかかる。 この『待って』は本気の『待て』だ。 「…ごめんな、痛かったか?」 「ううん、痛くないけど…久しぶりだから…」 ゆっくりがいいな…と、俺が好きな上目づかい。 あまりの可愛さに体が震えた。 ゆっくり俺に可愛がって欲しいなんて可愛い奴。 それなら指じゃなくて舌だ。 舐めたり、舌先でほぐしたりしてたっぷり可愛がってやるぞ。 「あっ…それ気持ちいい…」 腰をくねらせながらも、フェラや手コキに夢中な環生。 2人にも胸をいじられて気持ちよさそうだ。 俺の舌づかいでも感じて欲しくて、ヒダをなぞるように1本ずつ舐めたり、舌先だけ挿れてクニクニと動かしたり。 途中で環生の脚がガクガクし始めたから、太ももを抱えて支える。 耳でも環生を興奮させたくて、わざと音を立てる。 「んんっ…はぁん…」 「気持ちよさそうな環生…すごく可愛いよ」 麻斗に誉められた環生の蕾がキュッと締まった。 こっそり指を挿れると、待っていたかのように締めつけてくる。 俺ももう我慢の限界だ。 自分でも引くくらい勃って痛いくらいだ。 それほどに環生が欲しい。 「なぁ、環生。もう挿れていいか」 少しずつ奥を拡げながら指で前立腺の近くを捏ねてやると、ビクビクッと反応する環生。 「うん…。ねぇ柊吾…横になって。今日は騎乗位で抱いて欲しい気分」 環生はすっかりとろけた表情で俺を見つめた。

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