295 / 420
第11章 第15話(※)
「柊吾 は動かないでね。俺がするからね」
柊吾のおでこや頬にキスをしながら肩を押す。
大丈夫かよ…と言いたそうな顔で俺を見ながら、横になる柊吾。
騎乗位がいいなんて言ったから驚かせちゃったのかも。
甘えん坊の俺は、正常位とか、対面座位とか寝バックとか、体を密着させる体位が好きだから。
相手に身を任せて丸ごと愛されるのが好きだから。
「本当にできるのかよ…」
「大丈夫、できるよ」
今から俺を満たしてくれる柊吾自身にそっと口づける。
むわっと漂う雄の臭いがたまらない。
先走りが垂れてテラテラ光ってる柊吾の亀頭。
パンパンに張り詰めてプリッとしてて美味しそう。
先端をパクッと咥えて舌先でチロチロ舐める。
口の中に広がる柊吾の味。
先端の窪みを舌先でツンツンすると、ビクッと反応するところが可愛い。
俺が香川 さんと付き合い始めてから今日まで、柊吾にたくさん我慢させちゃったから、今日は俺がたくさん柊吾を気持ちよくしてあげたい。
それに、秀臣 さんがプレゼントしてくれたベリーチェーンは、俺が座位の方が揺れてエッチだと思うから。
そう思ってたけど、久しぶりに味わう柊吾の勃起に胸がときめく。
柊吾のために奉仕するつもりだったのに、舐めたい、しゃぶりたいって自分の欲求が膨れあがってどうにもならない。
「ま、待て環生 。そんなにしたら…」
「ご、ごめん…。嬉しくてつい…」
慌てて口を離すと、麻斗 さんが頬にキスをしてくれた。
可愛いね…って言いながら。
麻斗さんに体を支えてもらいながら、柊吾の下半身にまたがる。
蕾に硬くなった柊吾をあてがうと、それだけで甘い吐息がこぼれてしまう。
早く…早く欲しい…。
麻斗さんに抱きついてバランスを取りながらゆっくりと腰をおろしていく。
「ああっ…入ってる…」
麻斗さんの香りに包まれながらじわじわと感じる柊吾の温もりや体積。
皆に愛されてる幸福感と、体を満たす熱くて硬くて大きい柊吾に興奮してしまう。
「痛くないか?」
「うん…大丈夫。柊吾がみっちり詰まってく感じがして嬉しい」
柊吾が入ってるかと思うと、自分のお腹も愛おしい。そっと撫でると、中の柊吾がグンッと大きくなった。
柊吾が俺に欲情してる…。
そう思ったら、お腹の奥が甘く疼いた。
「動くね…」
お尻をキュッと窄めながらゆっくり上下に動く。
いきなり挿れたらイッちゃいそうだから、少しずつ奥までのみ込んでいく。
麻斗さんと触れるだけの優しいキスをしながら。
「あぁっ…はぁ…あぁん…」
奥までずっぽり柊吾を受け入れると、それだけでイキそうになる。
体がなじむようにゆるゆる腰を揺らすと、中がかき混ぜられて気持ちいい。
秀臣さんが体中を撫でながら俺の腰を支えてくれる。
皆に開発されて体中に性感帯がある俺はどこを触られてもビクビク反応してしまう。
でも俺だけ感じるのは嫌だ。
皆も気持ちよくなって欲しい。
柊吾自身を扱くイメージで腰を振り始めた。
「あっ…すごい…。柊吾でいっぱい…」
俺が動く度、柊吾のカリが俺の敏感な内壁を擦っていく。
くすぐったいような甘ったるい快感を感じる度にビクビク反応してしまう俺の体。
「綺麗だ、環生」
硬くなった秀臣さんの性器に胸を擦られると、孔がぎゅうっと締まるのがわかる。
麻斗さんと濃厚なキスをすると、中がウネウネ動いて柊吾に絡みついちゃう…。
唇への温もりや胸への刺激を感じて締めつける度に、柊吾が気持ちよさそうな顔をする。
皆とセックスしてると、体の感覚全部が連動してて生きてるんだなぁって実感する。
もっともっと感じたい、感じて欲しい。
「秀臣さんと麻斗さんも来て…」
両側に来てくれた2人の性器を撫で回した。
ちょっと難しいけど、腰を振りながら2人の昂りも扱く。
「エッチな環生も可愛いね。もっと見せて…」
秀臣さんと麻斗さんは2人がかりで胸を可愛がってくれる。
秀臣さんは大きな手のひらで全体的に揉むように。
麻斗さんは爪の先で引っかくように。
「こっちも気持ちよくしてやるからな」
柊吾が体の動きに合わせてプルプル揺れる俺自身を包み込んで激しめに扱く。
「あぁん…あん…ぁ…あんっ」
全身どこもかしこも気持ちよくておかしくなりそう。
ずっとこの時間が続けばいいのに。
俺は押し寄せる強烈な快感と温もりに悦びを感じていた…。
ともだちにシェアしよう!