297 / 420
第11章 第17話(※)side.麻斗
〜side.麻斗 〜
「動くぞ、環生 」
「うん…」
柊吾 が優しく声をかける。
緊張した様子の環生をリラックスさせようと、頭を撫でて、軽く唇にキスをする。
環生が甘えるように身を預けると、愛おしそうに抱きしめる。
その様子はまるで本当の恋人同士のやり取りのよう。
環生と触れ合える日を心待ちにしていた俺たち。
特に環生を大事に思っている柊吾は待ち遠しかっただろう。
今すぐに環生をめちゃくちゃに抱きたいはずなのに、環生の気持ちを最優先して耐えている。
柊吾も大人になったんだ…と嬉しくなる。
「あっ…あぁっ、柊吾…待って。激しいよ…」
…と、思ったけど、そうでもなかったらしい。
可愛い環生におねだりされたんだから無理もない。
誰にも触れさせないとばかりに、環生を抱え込むようにした柊吾は激しいピストンを続ける。
もし、柊吾が環生と付き合う事になったら、独占欲丸出しできっと俺たちには触れさせてくれないんだろうな…。
甘く乱れた環生の悦ぶ声と、2人の体が当たる音。
触れてもいない環生の可愛い性器から雫がピュピュッと飛び散る。
先走りなのか、精液なのか、潮なのかよくわからない。
「環生、何かヤラシイ汁出てるぞ」
コレ何だよ…と指ですくって見せつけながら、ガンガン突き上げる柊吾。
「や…だめ…。見せないで…」
フルフルと首を横に振って恥ずかしそうにしながらも嬉しそうだし、気持ちよさそう。
2人の交わりは本当に可愛らしくて、つい秀臣 と一緒に温かい眼差しで見守ってしまう。
「秀臣さんも、麻斗さんも一緒に…」
俺たちに手を伸ばすから、それぞれその手を取って口づける。
「麻斗さんの…舐めたい…」
いい…?と、俺の気持ちをうかがうような上目づかい。
「もちろんだよ。環生がしてくれるなら嬉しいよ」
何度か自分自身を扱いて硬さを確認した後、環生が出した小さな舌の上に乗せる。
環生は裏筋やカリの部分をペロペロ舐めて感触を楽しんだ後、ゆっくり口にふくんだ。
「気持ちいいよ、環生」
いつもみたいな吸いつくようなフェラでなく、今夜は大きく口を開いてはむはむするバージョン。
きっと歯を当てないように。
小さくて柔らかい環生の唇にさせているかと思うと申し訳ない気もするけど、絶妙な力加減が本当に気持ちいい。
じっと俺を見つめて嬉しそうにしゃぶってくれるから、お返しをしてあげたくなる。
環生の唇の端からこぼれた唾液を指先で拭って、淋しそうにしている胸の先に塗ると、ふるふるっと身を震わせた。
「環生の胸も気持ちよくしてあげるからね」
「うん…」
環生は俺の指づかいが好きだって言ってくれるから、丁寧に。
敏感な先端に指先を埋めるようにして押してみたり、そのまま小刻みに指先を動かしたり。
「んっ…ぁ…はぁん…それ…好き…」
「すごいな。環生の胸と尻、連動してるみたいだ」
めちゃくちゃ締まったぞ…と、柊吾は嬉しそうに額の汗を拭いながら、腰を振り続ける。
衰えそうにないピストンの勢い。
その力強さは、環生のお尻と柊吾の腰と腹筋が心配になるほど。
フェラまでさせたら息苦しいはず。
そっと体を離そうかと思い始めた時だった。
「秀臣さんも…」
環生はとろけた瞳で秀臣の昂りに触れた…。
ともだちにシェアしよう!