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第11章 第21話(※)
「今夜の環生 も可愛かったよ」
久しぶりの4Pの後、麻斗 さんと一緒にシャワーを浴びる。
俺を抱きしめながら指を挿れて精液を掻き出してくれる麻斗さん。
俺の感じる部分には触れない、純粋に俺の体をキレイにしようとする指づかい。
「ありがとう、麻斗さん」
「どういたしまして」
一緒にボディーソープを泡立てて、素手で体を洗いあった。
性的な流れにならない、この穏やかな時間も大好き。
今夜のパジャマは秀臣 さんが作ってくれた長袖長ズボンタイプの薄手のもの。
柔らかいTシャツ素材で、全体的にオーバーサイズ。
無地でデザインもシンプル。
色もチャコールグレーで落ち着いた感じ。
『きっと柊吾 が喜ぶ』
パジャマを着せてくれた秀臣さんはそう言って満足そうだった。
柊吾が一緒に寝るぞって言ってたから、先に部屋に行って、柊吾のお風呂上がりを待つ。
横になったら寝落ちしそうだから、ベッドの上で軽くストレッチをしながら待っていると、すぐにパンツ一丁の柊吾が部屋に来た。
髪もまだ半乾き。
急いで戻ってきてくれたのかも。
「何か…さっきまでのエロエロ環生がシンプルなパジャマ着てるってギャップがいいな」
柊吾が髪を拭きながらそう言った。
『きっと柊吾が喜ぶ』
さっきの秀臣さんの言葉を思い出した。
「そう…なの?」
「あぁ。こういうダボッとしたの着ると、環生の華奢さが強調されるからいいな。濃い色の服から見える環生の白い手首も大好物だ」
そう言いながら半裸のままベッドに座った。
「…やっと2人きりになれた」
柊吾の甘さや熱を帯びた声にドキッとする。
香川 さんに会って、変わらずエッチな事をしてもいいかって最終確認をしてから、初めての2人きり。
改めて『2人きり』を強調されるとドキドキする。
「触ってもいいか…?」
「う、うん…」
照れる俺の手を取った柊吾は、チュッと手首にキスをした。
大好物って言ってたからキス…してくれたのかな…。
柊吾は俺を見つめたまま手首へのキスを繰り返す。
その唇は、だんだん手の甲や指先に。
触れるか触れないかのくすぐったいキス。
「…ぁ…」
性感帯に触れられて思わずビクッと反応してしまった。
気づいた柊吾はそこばかり唇を寄せてくる。
どうしよう…。
あんなにしたのに、またしたくなっちゃう…。
柊吾は俺の中指の腹を舐め上げると、ベッドへ横になるように言った。
…今から…エッチな事するのかな。
柊吾も…したいって思ってるのかな…。
「環生…」
柊吾が覆いかぶさってきて、また指先にキスを始めた。
麻斗さんとの優しい触れ合いも好きだけど、こうやって求められるのも好き。
欲張りな俺は色んな形で皆に愛されたい。
体の奥深くが柊吾を求めて甘く疼いた。
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