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第12章 第15話(※)

今日もいつもの正常位。 本当はもっと早く抱いて欲しかったけど、柊吾(しゅうご)から『抱いていいか』とか『環生(たまき)が欲しい』とか…そんな甘い言葉で求められたくて我慢してた。 いつもなら柊吾がオナニーしてるところを見たらドキドキ&ムラムラしてしまうはずなのに、今朝は胸がモヤモヤした。 外泊して柊吾と離れていたからか、『興奮』よりも『淋しい』が強かった。 今…俺と触れ合ってる最中なのに。 柊吾は1人でもいいの…? 俺…手でも口でも、柊吾が満足するまでするのに…そう思った。 柊吾が1人でできないよう、ぎゅっと抱きついた。 『ごめんな』なんて聞きたくないから、唇を塞ぐみたいなキスをした。 柊吾が気持ちいい事をするのは俺とだけがいい。 1人や、俺以外の人とはする気にならないくらい俺に溺れて欲しい。 そう思った俺は、わざと柊吾が喜ぶような誘い方をした。 最初は、どうやって挿れようか…と考えるそぶりを見せた柊吾だけど、俺がくっついて離れないから手探りと感覚だけで体を繋げ始めた。 それができちゃうくらい、柊吾は俺の体を知り尽くしてるはず。 「はぁん…入ってく…」 俺は柊吾の首筋をペロペロ舐めたり、においを嗅いだり。 柊吾の味やにおいに包まれる。 眠ってる間に汗をたくさんかいたから、ちょっとしょっぱいけど…美味しい。 「痛くないか」 「うん…平気。ありがとう、柊吾」 柊吾はゆっくり腰を使って奥を拡げながら体を埋めていく。 嬉しくて中がキュウって収縮すると、柊吾の口から甘い吐息がこぼれた。 「柊吾も…気持ちいい?」 「あぁ、気持ちいい。環生はいつも最高だ」 髪や頬を撫でる温かな手も、優しい眼差しもいつもの柊吾。 違うのは…いつもより硬い柊吾自身。 いつもより感じてるのかな…。 いつもより欲しいって思ってるのかな…。 小さくうなずいて合図をすると、柊吾が少しずつ動き出す。 張り詰めた柊吾の先端が、俺の中の気持ちいいところを撫で擦るから、どんどん欲しくなる。 「柊吾、もっと…。もっと奥まできて…」 エッチなおねだりをすると、柊吾はすぐに照れる。 それから…だんだん雄の顔になっていく。 完全に雄モードになっても優しい柊吾だけど、ちょっとだけ荒々しい抱き方になる。 俺はそんな風に求められるのも、大人っぽい柊吾の表情も大好きで、抱かれれば抱かれるほど身も心も虜になっていく。 それはきっと…柊吾も同じ。 俺たちは起きる時間を告げるアラームが鳴るまで、夢中でお互いを求め続けた…。

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