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第13章 第5話(※)

「仕掛けってなぁに?」 ワクワクしながら秀臣(ひでおみ)さんに促されて横になる。 賢哉(けんや)さんも添い寝をするように隣りに来て手を握ってくれた。 「この羽根を使うんだ」 秀臣さんはパンツの紐先についていた羽根でゆっくり腰骨の辺りを撫で始めた。 「あっ…」 触れるか触れないかのもどかしいタッチ。 くすぐったくて体がピクッと反応した。 「僕はこっちだよ、環生(たまき)」 賢哉さんは蝶々結びをしてある紐をほどくと、紐先のパールでそっと俺の胸の先に触れた。 「んんっ…」 硬くて冷んやりしたパールの感触。 指でされるのとはまた違う経験した事のない刺激。 「どう?気持ちいい?」 ゆっくり乳輪をなぞられると、ゾクゾクする。 パールが胸の先のサイドに触れると、ビクンと体が跳ねた。 「うん…気持ちいい…」 もっとして欲しいって思う俺は、きっとエッチな顔をしてると思う。 先端に押し当てられて転がされたら、さらに気持ちよかった。 「環生…」 秀臣さんも羽根を使って反対側の胸の先をなぞり始めた。 柔らかくてふわふわした優しい刺激。 これはこれで気持ちいい。 「んんっ…ぁっ…あぁん…」 両側からバラバラの動きで与えられる快感。 胸だけじゃなく、口の中も愛して欲しい。 秀臣さんにキスをねだった。 クチュ…クチュ…と舌が絡み合う濡れた音。 秀臣さんの熱い舌を堪能していると、賢哉さんが俺の下半身の方へ移動していく気配。 「環生のエッチな蜜で、秀臣のパンツがもうトロトロ。形や色みまで透けてるよ」 賢哉さんはパンツの上からゆっくり撫でたり、なぞったり。 「ほら、先の窪みまでよくわかる」 窪みに指先を添えてカリカリされると、また蜜が溢れた。 本当にビショビショなんだと思う。 濡れた生地が先端に貼り付く感じがする。 早く脱がせて欲しいけど、せっかく秀臣さんが作ってくれたパンツだからもう少しはいていたい気もする。 困っていると、秀臣さんがそっと脱がせてくれた。 「見てご覧、環生」 賢哉さんはパンツの濡れた部分を俺に見せつけるようにしながら、そっと唇を寄せた。 「だ、だめ…。やめて、賢哉さん」 シミのついたパンツを見られるのも、直接性器を見られるのも恥ずかしいけど、目の前ではいてたパンツにキスされるなんて恥ずかしすぎる…。 「やめないよ。環生の蜜もだけど、僕は秀臣の作品を楽しんでいるんだから」 そんな事言われたらやめてなんて言えない。 賢哉さんは秀臣さんの作品が大好きだから。 「…秀臣さん…」 何とかして欲しくて視線を送ると、秀臣さんも照れていた。 大好きな賢哉さんに誉められて嬉しいのと、俺とのやり取りを見てドキドキした感じ…かな…。 「2人とも可愛くて仕方ないよ」 賢哉さんは秀臣さんの頬に触れると、愛おしそうにキスをした。 恋人同士のキスはすぐに濃厚なものになっていく。 いつ見ても素敵な2人のキスは大人の色気があってドキドキする。 快楽を貪る感じじゃなくて、愛情を伝え合うようなキス。 俺の憧れ。 俺もこんなキスができるような大人になりたい。 でも…今は仲間に入れて欲しい。 だって賢哉さん、舌が絡まるのを俺に見せつけるような角度でキスしてる。 俺もして欲しいって思わせるようなキスで興奮を煽ってくるからウズウズする。 「おいで、環生」 きっと思い通りになって嬉しいんだと思う。 賢哉さんは微笑みながらそっと手を差し伸べた。

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