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第13章 第6話(※)side.賢哉

〜side.賢哉(けんや)〜 僕たちのキスをうっとり見つめている可愛い環生(たまき)。 角度を調節して、舌を絡めているところを環生に見せると、次第に仲間に入れて欲しそうな顔に変わっていく。 察しのいい環生は僕の意図に気づいているはず。 全く気づく気配のないまま僕のキスを受け入れる秀臣(ひでおみ)も本当に可愛い。 秀臣に悟られないように環生にキスを見せつけて興奮させる。 それが僕の密かな楽しみだ。 「おいで、環生」 手を差し伸べると遠慮がちに…でも、嬉しそうに手を取って僕たちの間に座った。 愛されたがりの可愛い環生。 キスして欲しそうに待っている。 秀臣と目配せをして、手に口づけたり、握ったりしてわざと焦らす。 環生は、賢哉さんの意地悪…と言って、秀臣にキスをねだった。 僕との時は割と受け身の秀臣も、年下で甘えん坊の環生が相手だとリードしようと頑張る。 可愛い環生のおねだりに応えようとする。 2人きりの時と違う顔を見せる秀臣も愛おしい。 可愛い2人が仲良くするのをずっと眺めていたいし、ちょっかいをかけたくもなる。 「環生、この羽根でくすぐったら敏感な環生はどうなるだろうね」 ずっと存在を主張したままの環生自身を軽くつっつく。 教えて…と耳を甘噛みすると、恥ずかしそうに俺を見た。 「もっと…気持ちよくなっちゃう…」 「誰のどこが気持ちよくなっちゃうの?」 僕は環生の可愛い唇が、自分を名前呼びするのも、エッチな単語を発するのが好きだ。 それが聞きたくてわざと意地悪な聞き方をする。 困ったような表情の環生も、そんな環生が紡ぐ言葉を聞こうとしている秀臣も愛おしい。 「…環生の…おち…」 やだ、やっぱり恥ずかしい…と、また秀臣に抱きつく環生。 環生を守るように抱きしめる秀臣。 あぁ、可愛い。 「環生は素直で可愛いね」 ご褒美だよ…と、パンツについている羽根で先端をゆっくり撫でる。 焦らすような柔らかな刺激。 もっと環生を興奮させたい。 「んんっ…だめ…」 先端の窪みやカリの部分をくすぐると、秀臣に身を預けたまま腰をくねらせ始めた。 今の『だめ』は制止じゃなくて、『気持ちいいからもっとして』の『だめ』 あまり意地悪をするとスネてしまうし、無理強いはしたくないから見極めが大切。 「本当にだめなの?こっちの環生は悦んでるのに…」 見せつけるように羽根を動かすと一気に感度が上がった。 エッチな事をされている自分を見て興奮する環生。 マニアックなプレイですら楽しんでしまうなんてエッチな子。 「…本当はだめじゃない…。まだ知らない気持ちいい事…いっぱいして欲しい…」 「いいね。好奇心旺盛な環生が好きだよ」 僕たちはそんな環生の頬にそっとキスをした。

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