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第13章 第12話(※)

「脚…持ち上げるぞ、環生(たまき)」 「う、うん…」 今日は立ったままする事になったから、体を繋げるのも立ったまま。 正面から抱き合った柊吾(しゅうご)が俺の右脚を担いだ。 片脚で立つ俺が転ばないよう、秀臣(ひでおみ)さんと麻斗(あさと)さんが側にいてくれる。 慣れない体位に緊張していると、麻斗さんが大丈夫だよ…と声をかけてくれた。 「挿れるぞ」 「うん…」 柊吾の挿入を待ち望んでるのに、なかなか挿れてもらえない。 立ったままだとお尻の位置がよくわからないみたい。 先端を擦りつけながら探ってくれるけど、焦らされてるみたいで辛くなってきた。 「ここだよ、柊吾…」 早く…と、柊吾の昂りを導いた。 熱い先端が触れただけで疼いた蕾がキュッと吸いついたのがわかる。 「可愛くて最高にエロいな」 柊吾はニッと笑って一気に体を埋めた。 「あっ、待って…」 充分にほぐれてたし、たっぷりローションも使ってるから痛みはないけど、慣れない角度からの挿入に驚いて、思わずストップをかけてしまった。 「悪い、痛かったか…?」 急かしたり、待てって言ったり、面倒くさいはずなのに、いつでも変わらない優しい柊吾。 「ううん…、ちょっとビックリしちゃっただけ」 大丈夫だよ…と、伝えるとチュッとキスされた。 「何かあったら言えよ」 柊吾は俺の腰をぎゅっと抱き寄せて体が離れないようにしてから、ゆるゆると動き始めた。 きっと俺を気づかってくれるんだ…。 秀臣さんも麻斗さんも、支えるように体を寄せてくれる。 皆の温もりが伝わってきて心も体もあったかい。 「はぁん…気持ちいい…」 俺が悦ぶと、柊吾は嬉しそうにするから、俺も嬉しくなる。 幸せな気持ちになれるから、柊吾とするの大好き。 「…っ、環生…」 俺の方が小柄だから、柊吾がちょっと腰を落とした状態でピストンを繰り返す。 いつもより体勢がキツイみたいで、柊吾は汗だく。 「柊吾…無理しないで。後ろから抱いて…」 「ん…」 「おいで、環生。俺に抱きつける?」 体を離して麻斗さんに抱きつく。 柊吾が挿れやすい高さになるようにお尻を突き出した。 「楽になった分、いっぱい突いてやるからな」 両手で腰をつかまれて、体の中の粘膜全部を愛される。 麻斗さんは胸担当、秀臣さんは性器担当。 3人がかりで与えられる快楽にエッチな声が止まらない。 唇が淋しくて、麻斗さんの胸の先に口づけた。 少しずつ舐めると、ちょっとだけ先が尖った気がした。 「た、環生…?」 「させて…。麻斗さんの胸も開発したい…」 麻斗さんも胸で感じるようになって欲しい。 胸を撫で合って気持ちよくなれたら、さほど挿入や射精に興味のない麻斗さんも楽しんでくれるはず。 2人のイチャイチャタイムが充実しそう。 開発の段取りはわからないけど、皆が俺の胸を可愛がってくれた舌づかいを思い出しながら丁寧に舐めたり、吸ったり。 麻斗さんは困ったな…と言いながらも、俺の髪を撫でてしたいようにさせてくれた。 「環生…舐めてくれないか」 自分で扱きながら、はち切れそうな性器を見せてくる秀臣さん。 滴る雫が美味しそう。 「いいよ…。いっぱい舐めるね」 今度は秀臣さんの腰に抱きつきながら、先端の雫を舐め取った。 口づけて頬ずりをして舌を這わせる。 大っきくて硬くて…赤黒くて、時々ピクッてなるから可愛い。 苦しくなる一歩手前のところまで咥え込む。 柊吾の動きに合わせて扱くと、頭を撫でられた。 「んっ…ん…んぅっ…」 突かれながらフェラするの大好き。 皆でセックスしてる感じがするし、口もお尻も気持ちいいなんて最高。 「環生、駅弁をしてみないか」 秀臣さんの提案に胸が高鳴る。 前に経験した時、深くまで繋がる感じが気持ちよかったから。 「うん…してみたい…。でも、俺重いよ…」 「大丈夫。俺が手伝うからね」 麻斗さんがそう言うと、背中にチュッとキスをした柊吾が俺から出ていった。 「いくぞ、環生」 秀臣さんの合図で体を抱き上げられた。 麻斗さんがお尻に手を添えて挿入を手伝ってくれる。 「あぁんっ、奥まですごいの…!」 ズブッと貫かれるみたいな衝撃で頭がクラクラする。 深く繋がって普段届かない場所にまで当たるから、それだけでイキそうになる。 「あっ、あん…あぁっ…ぁ…はぁん…」 秀臣さんの強靭なピストンで体が弾む。 その度に体がぶつかる音がする。 気を抜いたらふき飛ばされてしまいそう。 落っこちないように夢中で秀臣さんの体にしがみついて喘ぎに喘いだ。 「環生、俺のところにもおいで」 秀臣さんが疲れた頃を見計らって声をかけてくれた麻斗さん。 後ろから俺を抱き抱えるようにしてバトンタッチ。 柊吾がフォローしてくれた。 「可愛い環生。このまま挿れるよ」 そのまま後ろからズブッと突かれた。 「あぁんっ、あん…ぁっ、あぁぁんっ…」 両脚をM字に開いたまま麻斗さんのピストンを受け入れる。 落ちないように麻斗さんの首につかまってるから、胸も丸見え。 柊吾がすかさず俺の胸の先を舐め始めた。 秀臣さんに入ってるところ見られてる…。 恥ずかしいけど…気持ちいい! これで体勢がキツくなかったら最高なのに…。 結局、慣れない体位でイク前に疲れてしまった俺たちは4人でベッドに横になった。 きっと明日は全員筋肉痛だと思う。 新年早々、何やってるんだろうね…って皆で笑った。 少しだけ休憩して、秀臣さんとはバック、麻斗さんとは兜合わせ、柊吾とは正常位で楽しくて優しいエッチな時間を過ごした。 行為を終えた後は、皆でまったり。 今年もよろしくね…って、1人ずつキスすると、何倍もの優しいキスが返ってくる。 今年も楽しい1年になりそう…。 そんな予感がする幸せな年始めだった。

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