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第14章 第23話(※)

誠史(せいじ)さん…気持ちいい?」 「あぁ、気持ちいいよ。環生(たまき) 」 溢れてくる誠史さんの蜜を舐め取りながら、硬さや大きさを堪能していると、柊吾(しゅうご)が俺の足元へ移動する気配。 膝や太ももの内側を撫でたり、優しいキスをしたり。 唇はだんだん俺の中心部分へ。 柊吾がもたらしてくれる幸せな気分や快感を期待して、お腹の奥がムズムズする。 もっとして欲しくて自然と脚を開いてしまう。 「可愛いな、環生…」 柊吾は嬉しそうに俺のパンツを脱がせると、触れてもらえるのを待ち侘びている性器に口づけて、舌でなぞり始めた。 「んんっ…気持ちいい…」 「すごいなぁ、環生。感じると口の中までトロトロだ」 誠史さんはもっと俺をトロトロにしようと、胸の先をこね回す。 柊吾は俺自身を咥えてフェラを始めた。 大好きな2人にあっちもこっちも可愛がってもらえて最高の気分。 2人きりでするのとはまた違った充足感。 「ローション塗るぞ、環生」 口での愛撫を続ける柊吾は、体温で温めたローションを塗り広げて、俺の蕾に手を添える。 柔らかさを確認するように触れた柊吾の手が止まった。 「環生…お前…」 『アイツに抱かれてないのか?』と、言わんばかりの柊吾の表情。 うん…と、うなずくと、ちょっと切ない顔をした。 きっと『恭一(きょういち)さんに抱かれたい』っていう俺の望みが叶わなかったからだ。 「柊吾…大丈夫。悲しい事はなかったよ」 そう伝えると、安心したような表情を浮かべた。 俺の事を独り占めしたい柊吾。 本当は俺が恭一さんに抱かれなければいいって思ってるはずなのに。 「体の準備…柊吾がしてくれる?」 「わかった、任せろ」 柊吾は嬉しそうに俺の蕾を撫で始めた。 痛い思いをしないよう、指先でゆっくり揉みほぐしてくれるけど、お尻の出番は久しぶり。 飢えてる俺にはもどかしくて仕方ない。 燻る熱をどうする事もできない俺は、誠史さんのお尻を引き寄せて昂りをさらに深く咥え込む。 せめて口の中だけでも奥まで欲しい。 腰を揺らしながら喉奥を使って愛撫していると、みるみる硬くなる先端。 「おっと環生、少し可愛い口を離してくれるかい?あまりに気持ちよくてイッてしまいそうだ。早く環生を抱けるよう、俺も手伝おう」 誠史さんは俺の頭を撫でると、シックスナインの体勢になって蕾に触れ始めた。 「何だよ、父さん。邪魔するなよ」 「環生がお待ちかねだ。こんなに欲しがってるのに、我慢させたらかわいそうだろう」 「無理させて痛い思いさせる方がかわいそうだろ」 「だから手伝うと言っているんだ」 相変わらずの2人だけど、俺を大切に想ってくれているのはよくわかる。 2人の指先から伝わる温かな想い。 「んんっ…あぁん…」 挿入は1本ずつ順番に。 ようやく挿れてもらえた俺の中は、もっと…もっと…とねだるように指に吸いつく。 「会う度に可愛らしさを更新するなぁ、環生は」 「環生は毎日可愛くなるし、ヤラシくなるもんな」 おしゃべりをしながらも、脚のあちこちにキスをする2人。 巧みな指づかいで内壁を撫でたり、入口をゆっくり拡げたり。 「も、だめ…。もう…挿れて…」 体の奥がゾクゾクしてもう我慢できない。 もっと硬くて大きなのを埋めて欲しい。 自分では届かない奥の奥まで愛して欲しい。 でも、最初はどっちに抱いてもらったらいいんだろう…。 またケンカになりそうだな…と思いながら、交互に2人の顔を見た。 「俺は後でいい」 「柊吾…いいの?」 遠慮なのか本心なのか確認したくて柊吾を見ると、俺の隣に来てぎゅっと抱きしめてくれた。 これは…俺を大切に想う時の抱きしめ方。 「どっちが先に抱くかでケンカしたら、環生が悲しむ。環生に選ばせたら環生が俺たちに気をつかう。環生には3Pを楽しんで欲しいからな」 「…ありがとう、柊吾…」 柊吾は優しすぎるくらい優しい。 本当だったら、真っ先に俺を抱きたいはずなのに。 俺のために…。 嬉しくて俺からもぎゅっと抱きつく。 「父さん歳だからすぐイクし、勃たなくなるだろ…。後でゆっくりじっくり可愛がってやるからな」 「そ、それは…」 柊吾、それだけは否定させて…。 誠史さん、驚くぐらい絶倫だから。 イクまでは人並みのスピードだけど、そこからの回復力がすごいんだから…。 「お前は優しいなぁ、柊吾。本気で環生が欲しいならなりふりかまわず欲しがればいいんだ。俺は譲らないぞ。大人げがなくてもかまわない。俺は環生に会いたくて帰ってきたんだ」 いつの間にか俺の背後にいた誠史さんは俺のうなじや背中にせっせとキスをする。 優しくされるのも好きだけど、ガツガツ求められるのも好き。 柊吾の腕の中にいるのに、誠史さんの情熱的なキスにも魅かれてしまう。 「いい。俺は環生の気持ちを最優先するって決めてるから、それでいい」 後でな、環生…と、微笑んだ柊吾は、優しく俺の頭を撫でた。

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