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第15章 第13話(※)
「…全部任せていいの?」
「ん…環生 は嫌か?」
「嫌じゃないよ。むしろ大歓迎。柊吾 に全部してもらえたら嬉しい」
久しぶりだから、俺も柊吾に気持ちいい事をたくさんしてあげたいって思ってたけど、柊吾の愛を全身で浴びるのもいいな…。
今回は柊吾にお任せして、2回めは俺がしよう。
そう思いながら体の力を抜いた。
「触るぞ、環生」
満足そうな柊吾は、俺を腕枕におさめると、背中や腰をゆっくり撫で始めた。
普段はホッカイロみたいにあったかい手のひらなのに、今日はいつもより熱い気がする。
「あっ…柊吾…」
俺の体を知り尽くした柊吾に撫でられたら、すぐに感じてしまう。
気持ちいい…って思ってたら、鼻先にチュッとキスされた。
そのままの流れで、唇にも与えられる温もり。
して欲しいな…って思うよりも前に触れた唇。
本当に全部してくれるんだ…。
うっとりしながら身を委ねていると、両手が少しずつお尻の方へ伸びてくる。
最初はパンツの上から丸みをなぞるように撫でるだけ。
くすぐったさを感じていると、その手がパンツの中に入ってきた。
「やっぱり、もちもちで最高だな」
柊吾の両手が、ふにふにとお肉を揉んでいく。
柊吾は俺のお尻が大好き。
細身の体の割に、俺のお尻は肉付きがいいらしく、柔らかさと弾力がちょうどいいらしい。
揉まれているうちに、だんだん体の距離が近くなる。
敏感な胸の先が柊吾の胸に当たって甘やかな刺激が生まれる。
下半身もグッと引き寄せられて、完勃ちした柊吾自身がぐりぐり当てられる。
この状態でキスされたら、すぐ腰砕けになっちゃう。
「感じてる環生…可愛いな」
「…恥ずかしいよ」
「そんな可愛い顔されたら、もっと恥ずかしがらせたくなる」
見てろよ…と、囁いた柊吾は、俺のパンツの裾から柊吾自身を差し入れてきた。
むにゅっと膨らむ俺のパンツ。
生地が薄いから、2人分の形がハッキリわかる。
「柊吾…これ、かなりエッチ…」
「だよな…。俺もそう思う」
柊吾は俺のお尻を揉みながら腰を上下に動かし始めた。
張り詰めた柊吾の先端が敏感な裏筋を撫でながら往復していく。
その度に大きくなったり小さくなったりする前の膨らみ。
パンツでホールドされてる分、密着度も高い。
お互いの先走りでパンツの染みが広がっていく。
「これ…ドキドキする」
「環生…こういうのも好きだろ」
「うん…好き…」
エッチな事を囁かれるのも、触れられるのも好きだけど、それを目で見るのも大好き。
可視化されると刺激がダイレクトに伝わってくる分、体も火照りやすくて…。
「尻の谷間…透けててヤラシイな」
ローションを絡めた中指で、直接お尻の谷間を撫でられるだけで体が跳ねる。
それに、ベッドの中で感じる柊吾の声は甘くて優しくて…官能的。
柊吾のにおいを嗅ぎたくて、耳の後ろのあたりに鼻先を寄せる。
甘くて生命力が漲る柊吾の雄フェロモンに当てられて発情していく体。
柊吾の指先が蕾をツン…と押した。
触れられると途端に欲しくなる。
指を挿れやすいように体の角度を調整すると、柊吾がフッ…と笑った。
「…欲しがりな環生も可愛い」
今すぐ気持ちよくしてやるからな…と、眉間やこめかみにキスをしながら囁く柊吾。
身を任せて待っていると、少しずつ入ってくるお気に入りの柊吾の指。
お待ちかねの温もりに、俺の体はぶるぶるっと震えた。
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