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第16章 第3話(※)
「…んんっ、恭一 さん…」
「大好きですよ、環生 さん…」
お風呂でイチャイチャしてたら盛り上がってしまって、そのままベッドへ。
いつもなら一緒に映画を見たり、お酒を飲みながらおしゃべりをしたりするのに。
恭一さんの情熱的な愛撫でもうトロトロ。
体を繋げていなくても、こんなに気持ちいい。
うっとりしながら大好きな人に身を委ねる幸せ。
「今夜は時間を気にする事なく触れ合えますね」
「はい…嬉しいです」
「私も嬉しいですよ」
愛おしそうに頬を撫でられると、ときめいてしまう。
一晩中こうして甘やかされたい。
いっぱい可愛がって欲しい。
幸せな食卓や温かくてほっこりするようなご飯を演出する魔法の手。
俺を愛してくれる大好きなあったかい手。
嬉しくて、幸せで…感極まって涙ぐんでしまう。
俺の泣き虫が伝染したのか、恭一さんの瞳も潤み始めた。
愛おしくなって俺も恭一さんの頬を撫でる。
今夜はいっぱい甘えようと思っていたのに、恭一さんの優しい笑顔を見ていたら居てもたってもいられなくなった。
体を起こして、恭一さんの下半身の方へ移動する。
恭一さんの好きなフェラをしてあげたい。
俺の事を好きでいてくれる恭一さんにも、幸せを感じて欲しい。
すっかり大きくなっている恭一さん自身。
俺に興奮してくれたのかと思うと、心拍数や体温が上がっていくのがわかる。
雫がにじむ先端に何度かキスをしてはむっと咥えた。
「あぁ…環生さん…」
俺のフェラがお気に入りの恭一さん。
嬉しそうに舐めたり、しゃぶりついたりする俺の姿を見ると幸せな気持ちになるらしい。
俺も大好きな恭一さん自身を存分に味わう事ができて幸せ。
咥えたまま上目づかいで見つめると、真っ赤になって照れる恭一さんが可愛くて。
皆の前での完璧でカッコイイ恭一さんとのギャップもたまらない。
今日こそ恭一さんを丸ごと咥えたくてイラマチオに挑む。
恭一さんに喜んで欲しいし、俺も喉の奥で恭一さんを感じたい。
太さは大丈夫なんだけど、ちょっと長めだから喉奥に当たると苦しくてなかなか全部は咥えきれなくて。
「んっ、うぐっ…」
「た、環生さん…」
慌てて腰を引いた恭一さんは、心配そうな顔で俺を膝に乗せた。
対面座位みたいな向かい合わせ。
唇の端からこぼれた唾液は、丁寧に舐め取られた。
「環生さんに無理をして欲しくありません」
「無理じゃないです。大好きな恭一さんの全部を知りたいんです」
俺の必死なアピールに、ちょっと困った顔をした恭一さんは俺のお尻をぐっと引き寄せる。
恭一さんの整った顔が近いし、触れ合う性器の硬さや温もりを意識したらもう恥ずかしくて…。
「ゆっくりで大丈夫です。これから一生をかけて私を知っていってください。私も色々な環生さんを知っていきたいです」
「はい…」
恭一さんを困らせたくはないから、ここは素直に言う事を聞く。
急がなくても大丈夫。
俺たちはこれからもずっと一緒なんだ…。
「さぁ、今度は環生さんの事を教えてください」
恭一さんは目尻にそっと唇を寄せると、俺のお尻を優しく撫でた…。
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