415 / 420

第16章 第16話(※)

心も体も大満足した後、仲良くお風呂に入って、そのまま柊吾(しゅうご)のベッドへ。 最近ハマっている不倫ものの配信ドラマを一緒に見ながらのんびりするのが定番。 今日の回は濡れ場が多くて、どうしてもさっきの柊吾とのイチャイチャを思い出してしまう。 ドキドキしながら柊吾を見ると、ちょっとだけムラムラした様子で俺を見つめていた。 俺から体を寄せるのと、柊吾が俺を抱き寄せるのとほぼ同じタイミング。 ふふっと微笑み合って唇を重ねた。 その気になったよアピールをしたくて手に触れてみたけど、反応は薄かった。 「なぁ環生(たまき)、その…アイツとは上手くいってるんだよな?」 柊吾は恭一(きょういち)さんと俺が仲良しなのを知っているはず。 まったり2人の時間を楽しんでいる今、どうしてわざわざそんな事を聞くんだろう。 「…どうしてそんな事聞くの?」 「ん…何でもない。忘れてくれ」 口ではそう言ってるくせに、心配そうな困ったような複雑な表情を浮かべたまま。 いつもなら割と何でも隠さず話し合ってる俺たち。 言いづらい事なのかな…。 「…もしかして、セックスの事?」 「……」 図星だ。 いつも真っ直ぐ俺を見つめてくれるのに、一瞬目が泳いだし、すぐに視線を外したから。 「俺…何か心配かけるような事した?」 「いや…昨日アイツと過ごしていた割には、環生が激しかったな…と思って」 あぁ、なるほど。 俺があまりに貪欲に柊吾を求めたから、恭一さんと上手くいってないのかと心配してくれたんだ…。 「…ありがとう。ちゃんと上手くいってるよ。今日はね、いつも以上に柊吾が欲しかっただけだよ」 柊吾の首のあたりに頬ずりすると、安心したような淋しそうな顔をした。 俺が欲求不満じゃない事に安心したけど、それはそれでちょっと淋しいんだろうな…。 きっと柊吾は『上手くいってないよ』って答えても安心したような淋しそうな顔をする。 恭一さんの代わりに俺に必要とされる喜びと、俺が満たされてない事を悲しむ気持ち。 柊吾は俺の事が大好きすぎるから。 「恭一さんと上手くいっててもいってなくても関係ないよ。俺は柊吾としたかったよ」 「悪かった…。環生が心配で踏み込みすぎた」 嬉しいのと、申し訳ないのとが混じった柊吾の声。 こんな事まで気にしてくれる柊吾は、俺の幸せを願ってくれているレアなキャラの1人。 「いいよ。それよりキスして…」 甘えながらねだると、早速唇に触れた温もり。 最初は唇だったけど、だんだん首筋や鎖骨のあたりに移動していく。 「んっ…柊吾…」 数えきれないくらいイッて、とことん満足したのにまた熱を帯び始める体。 このまま…もう1回するのかな…。 そう思ったら、途端に欲しくなってウズウズする。 「なぁ、踏み込みついでにもう一ついいか」 「うん…」 柊吾の愛撫は続いたまま。 たくさんのキスの後は、乳輪ごと口にふくまれて吸われながら舌先でチロチロされる。 指先で捏ね回されるのも気持ちいい。 前も後ろもキュンキュンしてきて、柊吾を受け入れる準備が整っていく。 「もし…アイツが浮気したらどうする」 「えっ…」 また恭一さんの話でちょっと戸惑った。 いい雰囲気なのに恭一さんが浮気したら…なんて、どうしてそんな事を聞くんだろう。 さっきから様子がおかしい。 何か知ってるの…? それとも何かモヤモヤするのかな…。 きちんと柊吾の話を聞いてみよう。 そう思った。

ともだちにシェアしよう!