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恋した夜の過ごし方3

 あの人は僕の脚を肩にかけ、僕の中に突き入れた。  以前ならろくに慣らさず入れられたなら痛みがあっただろうことを、最近ではなんなく受け入れるソコが、この人に身体を変えられてしまったことを痛感させられる。      はぁ、嫌  こんなになんなくこの人に馴染んでしまってる僕が淫らで嫌。  あの人の形さえ、中で覚えて、搾り取るように蠢いてさえいる。  「愛してる」  熱に浮かされたようにあの人が囁き、腰を打ちつける。  深くえぐられ、僕は身体を波打たせてしまう。     ダメェ、ダメ、だめぇぇ  僕は譫言のように繰り返す  こんなに感じたらわけがわからなくなってしまう。ダメだ、ダメだ、ああ。  「愛してるんだ」  あの人が首筋を舐めながら言った。    ああ、ダメ、気持ちいい  僕は理性を手放していく。  「愛してる」  繰り返される言葉。  打ちつけられる腰。    だめ 、だめ、きもち、いい    僕は否定の言葉と肯定の言葉を繰り返す。  分からない、分からないんだ。  僕には。  そう言い返してあげれたら、とも思う。  でもでも。  僕がいつか、僕の力がもっと強くなって、僕が今の僕でなくなってしまってしても、この人だけはそう言ってくれる気がする。    「いつか僕が人でなくなっても、愛してる?」  僕はこの人の首にすがりつきながら囁いた。    「人の形を無くしたとしても?」  僕の言葉に、あの人は僕を強く抱きしめた。    「愛してる。お前だけだ」   優しい口づけが繰り返された。  そして強く腰が叩きつけられた。  嫌、    僕は泣く  「俺はお前のものだ」  あの人が言う、    奥を深く犯しながら。    ダメ、ダメ    僕は泣き叫ぶ   いい、いい、  僕はよがる。    「俺の身体、髪の毛一本から、魂までお前のものだ」  行為以上にあの人の言葉が想いが僕を感じさせて。  僕は泣きながらあの人の口を塞ぎ、舌を絡めた。  あの人は応える。  自分の口をキスで塞がなければ、僕は何を言ったのだろう。    分からないけど、分からないけれど。    コレは恋なのだろうか。    

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