44 / 126
殺される夜の過ごし方1
「あんたもなんだ」
ネオンの光が微かに差し込む裏通りで、オレはその男の子の喉に舌を這わせてた。
オレのモノをその手でしごかさせている。
口の中を貪ってから、聞き返す。
「何が、オレもなんだ?」
サークルは退会させられたが、あの時、個人的に連絡を取ったメールアドレスはまだ生きていて、アイツと三人でやった時の男の子に連絡がついた。
誘えば簡単に呼び出せた。
「ホテルじゃなくて、こういうところでやりたがる人なんだなぁって。ほら、あんたとも一緒にしたあの人とも、あの後こういうとこでしたんだよね」
男の子手の中で一気にオレのモノがデカくなったのは、コイツの手のせいじゃない。
「へぇ、あの後、会ったんだ 」
何気ない風を装ったけれど、オレのモノははちきれそうだ。
話題だけでクる。
ぞくぞくする。
ズボンを下ろし、尻を突き出させる。
「うん。すごかったあの人。あんなの初めてだった」
思いだしたのか、顔を赤らめる。
気に入らない。
オレの前で他の男を誉めるのか。
にしても、この身体の中にアイツが放ったかと思うだけで興奮する。
オレの息が荒くなる。
「ゴムつけてよね」
男の子が言ったが、オレは気にせずまだ慣らしてもいないそこにそのまま押し入れた。
「え、ちょっ」
男の子は驚き、続いて悲鳴を上げた。
誰かが驚いたように表通りから覗きこんだけれど、オレが男の子を貫いているのを見て、すぐにいなくなった。
「やだぁ、痛い」
男の子が泣く。
気にせず、押し入れる。
ひぃ
声にならない苦痛の声を男の子があげる。
強引にねじ込む。
男の子は悲鳴を上げ続ける。
こちらもキツイばかりだが コイツが苦痛を感じていると思えば、それが快感に変わる。
アイツも、こうしてやる。
悲鳴が、よがり声なんかよりはるかにイイ。
悲鳴と助けを求める声にオレのモノはさらに固くなる。
たまらない。
無理やり動く。
「痛い、助けて、助けて」
男の子が泣く。
馬乗りになって犯す。
ああ誰も来ないさ。
頭の悪いゲイが裏通りで身体をつないでるだけだと思うだけだ。
オレは笑う。
笑いながらソイツを犯していると、なにかを思い出しそうになる。
女が助けて、と言った。
アレはいつの夜だ。
女をオレは。
いや、オレは女は抱かない。
女では立たない。
でも、貫いた。
どうやって?
わからない。
ひどい頭痛だ。
どうでもいい。
オレは穴で放ち、また穴にオレのモノを押し込んだ。
硬さが変わらない。
いくらでもヤれる。
オレの精液で潤ったソコはいい具合になった。
アイツのココならもっといいはず。
回して、その感覚を楽しむ。
「助け、て」
男の子が泣いて懇願した。
本物の懇願がたまらない。
オレは気持ちいい。
泣けばなくほど。
叫べば叫ぶほど。
オレはソイツを貫く。
ああそうだ。違うもんで貫けばもっといいんだ。
そうだ。
オレは壁に立てかけていたそれを手に取った。
野球のバットを入れるケースだ。
中に入っているのは古い刀。
コレをどこで手に入れた?
そうだ、アイツを追って、ころしてやろうと探していて、神社の前でアイツを見失って・・・
でも何で刀が、思い出せない。
でも刀があって。
で、何となくウチに置いていたけど、昨夜ふいに抜きたくなって抜いてみて。
そこからどうした?
覚えていない。
何も。
ただ分かっているのは、ここから先が気持ちよくなるってことだ。
オレは男の子の中でぶちまけて、その身体を地面に押し倒し、馬乗りになった。
甘く光る刀身。
男の子の目が絶望に染まる。
ああ、ひどく犯されて、それで終わりだと思ってたんだろ?
酷いのに当たってしまっただけだと。
少し我慢したら終わりだと。
お前は死ぬんだよ。
「なぜ」
みんな、そういう、いつだって
ん?
みんな、みんな?
オレは何人こうした?
まあ、いい。
絶望した瞳がオレを甘く誘う。
愛しい。
オレは思った。
なんて素敵なんだ。
オレのものがまた立ちあがる。
オレはうっとりと貫いた。
ほら、やっぱり、刀で貫く方が、随分と良かった。
ともだちにシェアしよう!