65 / 126
仕組まれた夜の過ごし方2
朝、目が覚めて、恥ずかしくて布団から出れないことなんてなかった。
なんなら、起きがけにもう一回セックスして別れる位だった。
でも、オレは今布団から出れない。
教授と顔が合わせられない。
どんな顔で顔を合わせればいと言うんだ。
あんなことして。
あんな真似までして。
あんな声まで。
あんなことまでされて。
教授相手に。
助けて。
恥ずかしくて死にそうだ。
しかも身体、噛み痕だらけだし。
教授の意外な性癖だ。
教授は教授は、好きだ。
色々オレなりに覚悟した。
でもでもでも。
恥ずかしいものは恥ずかしいんだ。
「チェックアウトの時間までに支度した方がいいと思うぞ」
何でこの人は普通なんだよ。
ヨロヨロと布団から顔を出したら、当たり前のようにキスされた。
「早く準備しなさい」
ニコニコ教授は笑った。
この人はこの人は、なんでこんなに急にかわってしまった関係をこんなに簡単に受け入れられるのか。
キスだけで真っ赤になってるオレはもうどうしようもなくて。
バスルームに飛び込み、シャワーを浴びた。
どうしよう。
どうしよう。
オレ、どうすればいいんだろう。
オレはビッチで抱かれた男も抱いた男もムチャクチャだったけれど。
両思いの相手とのお泊まりなんて。
初めてだった。
うわぁぁあ
わからなくなってオレはバスルームでのたうちまわった。
ともだちにシェアしよう!