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終わりへと進む夜の過ごし方4

 ヤバ、い。  オレはシーツを掴んでまた来る波に耐える。  教授はまだオレを貪っていた。  抱き合って夜まで寝ているはずが、またこうなっていた。  突き上げられる激しさの波が、強い快感の波に重なることをオレは理解した。  今日は何度も意識を飛ばされてる。  感じすぎて失った意識を、快感でまた起こされ、また飛ばされ。  「許し、て」  オレは泣く。  この人、体力底なしだ。  「ダメだ。まだダメだ」   教授が呻き、また奥を犯す。  一番奥で放たれて、オレは叫ぶ。  ダメ、もうダメ、と。  射精も無しで、何度となくイっている。  もう、何も出ないのだ。  何も。  「  、  !!」  教授の名前を何度も叫べば、教授はオレの喉に歯をたてる。   甘噛みだが、この人の目の奥にあるヤバさが、怖さになり、それが紙一重の甘い快楽になる。  「  」  オレの名前を耳元で囁かれる。  その声はすごく優しいのに、突き上げられる激しさや、噛まれる肩などは、貪られていることを痛感させられるほどで。  喰われてる。  もう、生理的にこぼれるオレの涙を教授は、舐めとる。  奥に教授のものが広がるのを、感じながらオレもイった。  やっと、教授のものがオレの中から抜けていく。  でも、それが切ないとも思ってしまって、オレは思わず締め付けてひきとめてしまった。  「  、君ね、そんなことをされたら、私はまた止まらなくなるよ」  教授苦笑いした。  また大きくなってる。   いやいや、でも、もう、本当に無理だから。  「だから、ここからは君のせい」  教授は囁いた。  いや、ダメだから、もう無理だから。  「許し、て」  オレは怯える。  「大丈夫。これで最後だ、今度は優しくする」  宥めるようにキスされるけれど、いや、もう、本当に無理だし。  でも、本当に甘やかすように動き出されて。  「 」  今度は穏やかに溶かされるような快感に、オレは名前を呼び続けるだけだった。    スマホが鳴らなければ、その行為はどこまで続けられたか分からない。  完全に教授のタガは外れてしまっていて、取り憑かれて狂っていた時のオレみたいに、いやらしい生き物になっていて、でも、とにかく愛しく思われているのも伝わってきて。  オレは幸せで、辛すぎて、困っていた。    教授がまたイき、オレがまたイかされた。    スマホが鳴った。    神社での待ち合わせかと、スマホへと手を伸ばす。  教授もやっと止まってくれて、オレを背後から抱きしめるだけだ。  でも指が乳首を弄ったりしはじめていて、何かまた始まりそうな気配がする。  オレ明日歩けるだろうか。  オレは怯える。  表示される名前に戸惑う  「・・・   ?」  教授の娘の名前だった。  今は、塾に行っているはず。  通話にする。  「やあ、久しぶり。今から会わない?セックスしようよ」  教授の娘の電話からは、男の声がした。    オレは飛び起きた。  

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